新型コロナウイルス禍からの本格的な回復はまだこれからです。
横浜市交通局は、2021(令和3)年度(2021年4月~2022年3月)の決算(速報値)を公表し、バス事業は2年連続で11億2000万円の赤字となり、地下鉄は2年ぶりに4億8100万円の黒字に転換しました。
バス事業では、前年度に比べて乗車人員が8%増え、乗車料収入が約12億円増加。経常損益は20億9900万円の改善が見られたものの11億2000万円の経常赤字となりました。
人件費の縮減や、外部委託の取りやめなどで経費削減につとめたものの、軽油単価の上昇によって動力費が前年比18.4%の増加となっています。
一方、地下鉄事業も乗車人員が前年度比9.8%増え、乗車料収入も28億8700万円増となって、経常損益は4億8100万円の黒字を確保しました。
1日当たりの乗車人員は約82.9万人(バス約29.6万人・地下鉄約53.3万人)と7.7%増となっています。
【関連記事】
・【前年記事】<市交通局>コロナ禍で厳しい経営、バス11年ぶり、地下鉄は12年ぶり赤字(2021年7月14日)
・<横浜市交通局>乗車人員減が「戦後最大」、グリーンライン6両化は継続(横浜日吉新聞、2021年10月11日)
・<市営バス>41系統や38・39系統で減便、コロナ禍を踏まえ4月ダイヤ改正(2021年3月22日、市営バスは減便も行ってきた)
【参考リンク】
・令和3年度 市営交通事業の決算(速報)について(横浜市交通局、2022年7月14日)