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新型コロナウイルス禍の影響できわめて厳しい経営状況となっています。横浜市交通局は、2020(令和2)年度(2020年4月~2021年3月)の決算(速報値)を公表し、バス事業は32億1900万円と11年ぶりに、地下鉄事業も26億9500万円と12年ぶりにそれぞれ赤字となりました。

全期間が新型コロナ禍の影響を受けた2020(令和2)年度の乗客は激減となった(横浜市交通局の発表資料より)

バス事業では、乗車料収入が前年比18.4%、広告料収入も同13.5%がそれぞれ減少したうえ、費用面では前年度に取得したバス車両の減価償却費などが増えたことから経常損益は32億1900万円の赤字となっています。

地下鉄事業乗車料収入が前年比25.4%、広告料収入は25.2%、駅構内営業料などの「その他収入」も10.9%をそれぞれ減らしたことに加え、費用面では、感染症対策としての緊急的な費用の発生や、老朽化対策などの修繕費が増加したことなどにより、経常損益は26億9500万円の赤字となりました。

100周年を迎えた横浜市交通局は苦しい状況に置かれている(新横浜駅)

市交通局は、市民の足としての役割を担う一方、「緊急事態宣言」の発出時など感染状況が悪化した際には、行政の一員として外出の自粛を呼びかけなければならない立場。

在宅勤務やテレワークといった“働き方改革”による通勤移動の減少も相まって、厳しい経営が続きます。

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【参考リンク】

令和2年度 市営交通事業の決算(速報)について(横浜市交通局、2021年7月12日)