「楽しく遊びながら学びましょう」――港北区での“つながり”づくりを担った情報誌「楽・遊・学(らくゆうがく)」が、創刊から25周年を迎えての記念号を発行。これまでの歩みを振り返ります。
港北区役所(大豆戸町)4階の港北区区民活動支援センターでは、前身となる「港北区生涯学習支援センター」時代の1995(平成7)年4月、「春です さあ一緒に 楽・遊・学」との1面見出しで、第1号となる創刊号を発行。
2009(平成21)年3月、生涯学習や市民活動の発展を目的に新たにリニューアル開設された区民活動支援センターとして毎月の発行を継承、2018(平成30)年5月からは、区内で活動する市民活動団体にフォーカスし、活動をつなぎ広げることを目的とした情報誌として隔月発行に変更、カラー印刷も採り入れ、翌2019年5月からはフルカラー印刷での発行を行ってきました。
この(2020年)12月1日付で発行された「25周年記念号」は、これまでになかった折りパンレット仕様での「A4サイズ」、通常の2千5百部より多い8千部もの部数で発行したワイド版。
記念号には、これまでの発行の歴史を振り返るコーナーのほか、1999(平成11)年1月から2018年4月のリニューアル直前号まで連載を行ったエッセイ「わがまち港北」の著者で公益財団法人大倉精神文化研究所(大倉山2)理事長・平井誠二さんのインタビューなども掲載されています。
2005(平成17)年からこの「楽・遊・学」の業務に従事していた社会教育指導員の倉見志津江さんは、「当時は手刷りで3千部制作、区内施設の情報を細かく掲載し、人気を博していました」と、誌面リニューアル以前の「紙面」を懐かしみます。
リニューアル以降は、それまでの「広報よこはま」と内容が重複していた施設の情報などの掲載を止め、その代わりに市民活動団体を“つなぐ”ことを目的とし、約50もの区内の活動団体や施設などを取材。
「来年度は、様々な“居場所”をメインテーマとして取り上げていきたい」と、2019年度から新たに着任した安藤恵子さんも、新たな未来に向けての区民活動支援への意気込みを語ります。
新型コロナウイルス感染症の影響から、区民活動のストップによる取材などの支障による休載をはさんだことから、今年8月からは偶数月の発行に変更となるなど、「コロナ禍」による打撃も受けた区民活動支援センターですが、これからも「楽・遊・学」の発行や取材を通じて、地域まちづくりへの一人ひとりの参加を促す役割を果たしていきそうです。
なお、「楽・遊・学」は、区民活動支援センターや行政サービスコーナー、区内の地区センター、コミュニティハウスやコミュニティ・スクールなどの公共施設で配布されているほか、港北区サイトからPDFファイルでの閲覧も可能です。
区民活動支援センターでは、区内で「何かをはじめたい方へのサポート」のほか、講師探しのコーディネート、地域活動やサークル活動を行う登録団体への印刷機の利用や機材・会議室などの貸出、情報ボックス利用といった支援を行っているとのことです。
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【参考リンク】
・港北区の「活動」をつなぐ情報誌『楽遊学』(港北区のサイト)
・港北区区民活動支援センターの紹介(同)
・区民活動支援センターの『楽・遊・学(らくゆうがく)』が25周年を迎えました(港北区連合町内会のサイト)