4年8ヵ月ぶりに連載が再開した『わがまち港北』を、この年末年始にネット上で読み、地域の歴史を学び楽しんでみませんか。
1999(平成11)年1月から2018(同30)年4月まで、港北区区民活動支援センター(地域振興課、大豆戸町)が発行している地域情報誌「楽・遊・学(らくゆうがく)」での連載を行ってきた歴史エッセイ『わがまち港北』。
2018年5月からの隔月発行への移行に伴い、連載を一旦休止していた同エッセイですが、昨年(2022年)12月発行号に掲載された「233回」から連載が不定期で復活。
今年(2023年)4月号に掲載された「234回」、そして8月号掲載の「235回」、そして最新の12月号に掲載されたばかりの「236回」の4本の記事を現在ネット上(PDFファイル)で楽しむことが可能です。
いずれも、公益財団法人大倉精神文化研究所(大倉山2)図書館運営部長・研究員の林宏美さんが執筆を担当。
連載が復活した「233回」では、「わがまち港北、今日この頃、そしてこれから」とのタイトルで、港北区制80周年やラグビーワールドカップ(W杯)の開催(2019年)、新型コロナウイルス禍(2020年~)や箕輪小学校の開校、東京2020オリンピックや宮内新横浜線の新吉田高田地区への開通(2021年)、日吉図書取次所(日吉の本だな)のオープン(2022年)といった大きなニュースについて紹介しています。
「第234回」では、春時期の掲載らしく、いずれも「春」開催となる「帰ってきた地域の賑わい―港北区三大祭り」として、港北区の“三大祭り”と呼ばれる大倉山観梅会(2月25日・26日)、綱島公園桜まつり(3月25日)、そして小机城址まつり(4月23日)の3つの祭りについて執筆。
「久しぶりにその全てが開催」されることについて、「地域の賑わいが戻りつつあることに大きな喜びを感じます」と、躍動感に満ちた筆致で林さんはそれぞれのイベントについて綴っています。
真夏の発行となった「235回」では、林さんが専門分野としているという「戦争の記憶と記録を未来へー『終戦秘話』の振り返りを兼ねて」と、終戦時期らしいテーマでの執筆を敢行。
旧連載で25回にわたり執筆が行われた「終戦秘話」についての記事の紹介を行い、大倉山と日吉の話が多いことに触れ、「区内全ての地区の『終戦秘話』を原稿にするのが筆者の今後の目標です」と記しています。
最新の掲載となった「236回」では、日吉本町2丁目にある「駒林神社の石垣」をテーマに選定。
「駒林」の文献上での登場時期や、名称の由来の諸説にも触れ、複数の神社が合併したという「駒林神社」の「石垣」に、江戸城外濠の石が使われているというエピソードについて掘り下げ、石垣を観察しての「面白さ」について言及、地域の歴史探訪の「醍醐味」を感じられるかのエッセイに仕上げています。
いずれも限られた「紙面」ならではの凝縮された文章で綴られていることもあり、連載が続くことでのさらなる「歴史探訪」もインターネット上で楽しむことができそうです。
なお、林さんと同研究所理事長の平井誠二さんが執筆した『わがまち港北』シリーズは書籍化も行われており、港北区の歴史を知り学び楽しむことができる貴重な資料としての存在感を、今後の新連載と“連動”することでますます示すことになりそうです。
(※)この記事は「新横浜新聞~しんよこ新聞」「横浜日吉新聞」の共通記事です
【関連記事】
・『わがまち港北』連載の復活を発表、情報誌「楽・遊・学」が300号(2022年8月2日)
・『わがまち港北』に関する記事一覧(新横浜新聞~しんよこ新聞)※【わがまち港北番外編】の連載や書籍の発行(寄贈)について、関連イベントなど
【参考リンク】
・港北区の「活動」をつなぐ情報誌『楽遊学』(港北区区民活動支援センター)※掲載号やバックナンバー(PDFファイル)へのリンク有
・書籍『わがまち港北』公式サイト(「わがまち港北」出版グループ~一般社団法人地域インターネット新聞社)