「コロナ禍」の今、ゆったり地元の街を歩き、その魅力を発見してみませんか。
港北区区民活動支援センター(港北区役所4階、大豆戸町)では、港北区内の地域活動をつなぐ情報誌「楽遊学(らくゆうがく)」を、通常は隔月で発行していますが、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、先月(2020年)7月に予定していた第291号の発行を10月に延期する予定です。
これは、緊急事態宣言以降の外出自粛などによるイベント企画も行えない、活動もできない団体が多くあるため。
「健康づくりや地域を知ることを目的とした“街あるき”なら、少人数かつ屋外で実施できるものと考えました。港北ボランティアガイドの皆さんが厳選する区内3つのウォーキングコースを紹介することにしました」と、港北区在住で、同誌の発行メンバーの一人として活躍する安藤恵子さん。
緊急事態宣言以降、同センターを訪れる人々から、区で発行しているウォーキングに関する資料を求める声が多数寄せられたこともあり、イベントとして実施はできなくても、各自のペースで実施することができる「わがまち港北ウォーキングマップ」としての特別号の発行を決定。
新しいアイデアをメンバー間で出し合いながら、特別号らしい誌面づくりに取り組んだといいます。
今回紹介するコースは、Aコース「新羽の寺社と新田緑道をめぐる」(約5.1km)、Bコース「小机の今昔をめぐる」(約5.3km)、そしてCコース「松の川緑道と古刹(さつ)をめぐる」(5.2km)の3コース。3人の発行担当が、港北ボランティアガイドのメンバーと一緒に実際にルートを歩いての確認も行っています。
特に、2020年(令和2年)は、12年に一度の子年観音(ねどしかんのん)の御開帳(こかいちょう)の年だったものの、「コロナ禍」の影響で、新羽町の西方寺、専念寺など区内7カ所にある札所を周ることができなくなってしまったこともあり、残念に思っていたという安藤さん。
「今回の特別号の最終ページで、ボランティアガイドの皆さんの写真とともに、1999(平成11)年から2018(平成30)年まで『シリーズ わがまち港北』の執筆を行ってくれていた大倉精神文化研究所(大倉山2)の平井誠二さんのコラムの一部を掲載しています。インターネット上でも掲載しているので、ぜひご覧いただけたら」と、安藤さんは、今回の特別号の多くの閲覧・活用を呼び掛けています。
なお、今年度から「楽遊学」は、地域での区民参加をより促(うなが)すことを目的とし、これまでの約3千部の発行から、新たに約5倍以上となる約1万6千部を発行、各自治会・町内会などにも配布を強化する予定になっていました。
ところが、感染症対策の一環で、回覧などの紙の配布を自粛する自治会・町内会などもまだ多く見られることから、「当センター(区役所内)で、誌面を配布しています。地域活動を行うグループ・団体などで、まとまった数量の配布を希望される場合も残部があればお渡しすることが可能です」(安藤さん)とのことです。
【関連記事】
・港北ボランティアガイドに関する記事一覧(新横浜新聞~しんよこ新聞)
【参考リンク】
・港北区の「活動」をつなぐ情報誌『楽遊学』(港北区区民活動支援センター)※最新号・バックナンバー(PDFファイル)へのリンク有