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4年ぶりとなる「衆議院総選挙」がきのう公示され、きょう10月20日(水)から投票日の前日(10月30日)まで港北区役所(大豆戸町)に「期日前投票所」が設けられるほか、一部期間には日吉地区センター(日吉本町1、計3日間)とトレッサ横浜(師岡町、計5日間)にも設置される予定です。

選挙前日まで港北区役所に「期日前投票所」が設けられるほか、一部日程で日吉地区センターとトレッサ横浜にも開設(市の案内サイトより)

2017(平成29)年10月以来となる衆議院総選挙は、10月19日に公示され、31日(日)に投票と開票が行われます。港北区内では投票日に各地域で計44カ所の投票所が設けられますが、所用などで当日の投票が難しい場合は期日前投票所で事前に投票することが可能。

期日前投票所は、8月の市長選挙と同じ場所で以下の期間に設けられます。

  • 10月20日(水)~30日(土)港北区役所「3階会議室」(大倉山駅徒歩8分):8:30~20:00
  • 10月23日(土)~25日(月)日吉地区センター(別館)(日吉駅徒歩約10分):9:30~20:00
  • 10月26日(火)~30日(土)トレッサ横浜「南棟2階(グルメブリッジ)」:10:00~20:00

横浜市選挙管理委員会によると、今月10月18日時点での有権者数は港北区内が29万5201人(前回2017年10月9日比8765人増)、都筑区(神奈川7区区域)は15万4925人(同6088人増)で、神奈川7区の有権者数は45万126人(同1万4853人増)となっており、4年前の前回選挙時期と比べ有権者が1万5000人近く増えていました。なお、全国で有権者数が最小の鳥取1区(23万1313人)と比べ“1票の格差”は1.95倍。

港北区・都筑区「神奈川7区」の情勢

衆院議員の平均年齢が約55歳といわれるなか、今回も「神奈川7区」に立候補した鈴木氏(写真左、自民)は44歳、中谷氏(写真右、立憲民主)が38歳と2氏とも若く、両党内でそれぞれ有望な若手議員とみられている(2018年12月、港北公会堂)

2020年の春から続く新型コロナウイルス禍もあって衆議院の解散が行われず、4年間の任期をほぼ満了する形で実施されることになった今回の総選挙。横浜市民にとっては2カ月前の市長選に続いて短期間のうちに重要選挙が続くことになります。

港北区の全域と都筑区の大半(前回から荏田・大丸地区は「8区」に分割)が区域となる「神奈川7区」は、1996(平成8)年の小選挙区制導入で「旧神奈川1区」(鶴見・神奈川・西・中・港北・緑の6区が区域)から分割されて以降、初めて与党(自民党)と野党(立憲民主党)がそれぞれ推す2候補による“一騎打ち”という構図になりました。

自民党前職で5回目の当選を目指す鈴木けいすけ(馨祐)氏(44歳)は、大蔵省(現財務省)の官僚を経て、2005(平成17)年に自民党公認の比例区単独候補として「比例南関東ブロック」から初当選。2009(平成21)年に神奈川7区へ移ったものの当時の“民主党ブーム”を前に落選し、次の2012(平成24)年に同区から当選して以降、3回連続で勝利。前回2017年選挙では10万3000票余を獲得しました。

2018(平成30)年に財務副大臣、翌2019年には外務副大臣を歴任しており、現在は自民党内で財務省関連の重要政策を議論する「財務金融部会」の部会長という要職をつとめます。衆院当選5回以上が就任の目安とも言われる「大臣」を目指すうえでも負けられない戦い。

政治以外では、2017年10月からラジオ日本の番組「SPARK IGNITION(スパーク・イグニション)」のメインパーソナリティとして出演し、幅広い分野の経営者らを番組に招いて新たな事業創出やイノベーション(変革)に関する議論を続けています。

神奈川7区では初めて与野党2氏の一騎打ちとなった(10月19日、港北区役所前の掲示板)

一方、小選挙区で鈴木氏に敗れたものの、得票率が高かったことから「比例南関東ブロック」で復活当選した立憲民主党前職中谷一馬(かずま)氏(38歳)は、3度目となる衆院選。

神奈川県議会議員を経て2014年の衆院選に民主党(当時)公認で初めて立候補したものの落選し、前回2017年は当時所属していた民進党(旧民主党)が小池百合子都知事が率いる新党「希望の党」(当時)への合流を模索するなかで、そこから“排除”される形となった枝野幸男代表代行(当時)らが立ち上げた「立憲民主党」に移り出馬。希望の党から対立候補(2万8000余票獲得)をぶつけられるなかでも8万7000票以上を獲得して比例区から初当選を果たしており、“野党統一候補”となった今回は小選挙区での当選を狙います。

立憲民主党内では初代の青年局長をつとめたほか、IT関連政策のとりまとめにも注力。昨年9月には初の著書「セイジカ新時代」(幻冬舎)を執筆し、幼少期からの体験や思い、前回選挙の苦悩などを素直に振り返っています。

なお、今回の選挙で独自候補を立てなかった与党の公明党は鈴木氏を、野党共産党、れいわ新選組などは中谷氏をそれぞれ支援する見通しです。

神奈川7区の立候補者(届出順、公式サイトへのリンク)

)この記事は「新横浜新聞~しんよこ新聞」「横浜日吉新聞」の共通記事です

【関連記事】

港北区域の「神奈川7区」から14年ぶり2人当選、鈴木氏4選、比例で中谷氏初当選(横浜日吉新聞、2017年10月23日、前回衆院選の結果)

あす10/23(土)から3日間、日吉地区センターに衆院選の「期日前投票所」(横浜日吉新聞、2021年10月22日)※リンク追記

増える「期日前投票」、10/26(火)からトレッサと港北区役所の2カ所に(2021年10月26日)※リンク追記

【参考リンク】

横浜市「衆議院議員総選挙・最高裁判所裁判官国民審査」(令和3年10月31日執行)の案内ページ(期日前投票や投票所の案内など)

神奈川県「令和3年10月31日執行 第49回衆議院議員総選挙・第25回最高裁判所裁判官国民審査」(立候補者の紹介や選挙公報など)