新たな街の名は「HAZAWA VALLEY(羽沢バレー)」に決まりました。羽沢横浜国大駅の駅前地権者などによる「羽沢駅周辺まちづくり検討会」はこのほど、再開発エリアの名称を“羽沢バレー”と決め、開発の進捗情報などを掲載した公式サイトを公開しています。
羽沢バレーの名は、IT企業やスタートアップ企業が集まる米国カリフォルニア州の「シリコンバレー」になぞらえたもので、「様々な人やモノ・コトが集まり、新しい価値観やライフスタイルの発信源」(同サイト)となる街を目指して名付けたといいます。
公式サイト「羽沢バレー」は、先月(2021年)9月17日に公開したもので、再開発計画の全体像をイメージイラストで表現するとともに、6つある敷地の進捗状況も報告しています。
また、開発に携わる関係者のインタビューコーナーも設けており、第1回には同地でかつて倉庫事業を営み、現在も地権者の一員となっている寺田倉庫株式会社(東京都品川区)の寺田航平社長が登場。
「(羽沢は)寺田倉庫にとって第二の創業地と言える場所。重要な拠点であるとともに、実は私が幼少期を過ごした場所」と、まちづくりへの思いや携わることになった経緯を振り返っています。
また、同社長は、駅前再開発の象徴として現在建設中の23階建て高層ビル(2024年1月完成予定)内の商業施設について「さまざまな業種の店舗や医療施設を誘致予定ですが、この街で暮らす人のことを第一に考えて、目新しさや派手さよりも中身を重視しようと決めています」と説明。
そのうえで、「まちづくりに深く関わっていただく横浜国立大学の大学活動支援施設や、農業が盛んな羽沢エリアらしく農業活動支援施設も設置予定で、多様な人や情報が集まり、新しいことを発信していく拠点となればいいなと思います」と述べています。
同インタビューの第2回には横浜国立大学(保土ケ谷区)の佐土原聡副学長と大原一興・附属図書館長が登場し、「横浜国立大学は山の上にある、街から離れた大学でした。おそらく学生たちの思い出はこの山の上でつくるしかなかったように思います」といい、「それが、最寄りの駅ができ、周辺に新しい街が生まれると、大学と街との組み合わせが学生たちの心の拠り所になったり、思い出の風景になっていくはずです。そんな大切な街ですから、様々な角度からまちづくりに貢献していきたいと考えています」と新たな街に大きな期待を寄せていました。
サイトを運営する羽沢駅周辺まちづくり検討会の事務局は、「羽沢エリアの認知度を高め、多くの方に親しみを持っていただきたいとの思いから公式サイトを開設した。定期的に情報を発信していきたい」と話しています。
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【参考リンク】
・HAZAWA VALLEY(羽沢バレー)の公式サイト(羽沢駅周辺まちづくり検討会)