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コロナ禍以前に見られた朝の激しい通勤・通学ラッシュはこのまま影を潜(ひそ)めてくれるのでしょうか。

国土交通省が毎年行っている鉄道の「混雑率調査」で、2021年度の朝ラッシュ時における平均混雑率がこのほど公表され、JR横浜線では前年と比べ2ポイント増の110%、横浜市営地下鉄ブルーラインは6%減で110%となりました。

ブルーラインの通勤・通学時間帯の風景(イメージ)

この混雑率調査は、1日でもっとも混雑する時間帯の1時間平均を調べたもので、毎年公表されています。今回は主に昨年(2021年)10月から11月の1日または複数日のデータをもとに計算したとのこと。

新型コロナウイルス禍が始まった2020年度の調査では、外出制限の影響から各路線とも平均混雑率が激減しており、その後に初めてとなるのが今回の調査です。

JR横浜線の平均混雑率は2ポイント増の110%にとどまった

JR横浜線では、もっとも混雑する平日朝の小机駅から新横浜駅間の平均混雑率が前年と比べ2ポイント増110%となりました。

一方、ブルーライン三ツ沢下町駅(神奈川区)から横浜駅で平均混雑率が前年比6ポイント減110%に下がっています。

なお、国土交通省が示す混雑率の目安として「100%」の場合は、「定員乗車で座席につくか、吊革につかまるか、ドア付近の柱につかまることができる」という状態。JR横浜線やブルーラインは、これより少し混んでいる車内環境です。

ブルーラインの平均混雑率は6ポイント下がって110%となった

新型コロナウイルス禍前の2019年度には、JR横浜線が163%ブルーラインは141%と広げて新聞が読めるかどうかといった状態でしたが、今のところそうした通勤・通学ラッシュは“復活”していないといえます。

2021年度の主な路線の平均混雑率は次の通りでした。

<JR横浜線>

  • 2021年度:小机 → 新横浜(7:27~8:27)110%(+2%)
  • 2020年度:小机 → 新横浜(7:27~8:27)108%(△55%)
  • 2019年度:小机 → 新横浜(7:27~8:27)163%(△2%)

<市営地下鉄ブルーライン>

  • 2021年度:三ツ沢下町 → 横浜(7:30~8:30)110%(△6%)
  • 2020年度:三ツ沢下町 → 横浜(7:30~8:30)116%(△25%)
  • 2019年度:三ツ沢下町 → 横浜(7:30~8:30)141%(+1%)

<東急東横線>

  • 2021年度:祐天寺 → 中目黒(7:50~8:50)116%(△7%)
  • 2020年度:祐天寺 → 中目黒(7:50~8:50)123%(△49%)
  • 2019年度:祐天寺 → 中目黒(7:50~8:50)172%(0%)

<東急目黒線>

  • 2021年度:不動前 → 目黒(7:50~8:50)100%(△26%)
  • 2020年度:不動前 → 目黒(7:50~8:50)126%(△52%)
  • 2019年度:不動前 → 目黒(7:50~8:50)178%(+4%)

【関連記事】

・【前年記事】それなりに混んでいる朝の横浜線、「小机→新横浜」の混雑率は108%(2021年7月12日)

東急より混んでた「グリーンライン」、東横・目黒線は混雑率がさらに低下(横浜日吉新聞、2022年7月26日、グリーンラインは混雑率が上昇)

【参考リンク】

三大都市圏の平均混雑率はおおむね横ばい~都市鉄道の混雑率調査結果を公表(令和3年度実績)(国土交通省鉄道局、2022年7月22日)