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朝の小机駅から新横浜駅までの混雑率が上昇しています。

国土交通省が毎年行っている鉄道路線の主要区間における「混雑率調査」の結果が今月(2023年)7月14日に公表され、2022年度の平均混雑率はJR横浜線の「小机→新横浜」間が125%(前年110%)となりました。

JR横浜線の小机駅(イメージ)

この混雑率調査は、各路線の主要区間でもっとも混雑する時間帯の1時間平均を調べたもので、主に昨年(2022年)10月から11月の1日または複数日のデータをもとに計算したといいます。

横浜線ではもっとも混雑する朝の小机駅から新横浜駅間の平均混雑率は、前年と比べて15ポイント上昇して125%。新型コロナ禍前の2019年度に記録した163%と比較すると大幅に低いものの、東急東横線や目黒線より高い混雑率でした。

一方、横浜市営地下鉄ブルーラインの三ツ沢下町駅(神奈川区)から横浜駅までの区間では前年と比べ16ポイント上がって126%となり、横浜線より若干高い数値です。

ブルーラインの通勤風景(イメージ)

東急電鉄では東横線(祐天寺→中目黒、7:50~8:50)で前年比6%増の118%目黒線(不動前→目黒、7:50~8:50)は同20%増の120%となりましたが、新型コロナ禍前と比べると大幅に低い混雑率を維持していました。

目黒線では一部列車の8両編成化によって前年と比べて輸送力が950人超増えていますが、それでも混雑率は上昇しました。今年3月18日に開業した東急新横浜線の影響は次年以降に反映されるものとみられます。

なお、東京圏平均混雑率は123%(前年108%)でした。

2022年度の主な路線の平均混雑率は次の通り。

<JR横浜線>

2022年度:小机 → 新横浜(7:27~8:27)125%(+15%)
2021年度:小机 → 新横浜(7:27~8:27)110%(+2%)
2020年度:小机 → 新横浜(7:27~8:27)108%(△55%)
2019年度:小机 → 新横浜(7:27~8:27)163%(△2%)

<市営地下鉄ブルーライン>

2022年度:三ツ沢下町 → 横浜(7:30~8:30)126%(+16%)
2021年度:三ツ沢下町 → 横浜(7:30~8:30)110%(△6%)
2020年度:三ツ沢下町 → 横浜(7:30~8:30)116%(△25%)
2019年度:三ツ沢下町 → 横浜(7:30~8:30)141%(+1%)

<東急東横線>

2022年度:祐天寺 → 中目黒(7:50~8:50)118%(+2%)
2021年度:祐天寺 → 中目黒(7:50~8:50)116%(△7%)
2020年度:祐天寺 → 中目黒(7:50~8:50)123%(△49%)
2019年度:祐天寺 → 中目黒(7:50~8:50)172%(0%)

<東急目黒線>

2022年度:不動前 → 目黒(7:50~8:50)120%(+20%)
2021年度:不動前 → 目黒(7:50~8:50)100%(△26%)
2020年度:不動前 → 目黒(7:50~8:50)126%(△52%)
2019年度:不動前 → 目黒(7:50~8:50)178%(+4%)

【関連記事】

・【前年記事】JR横浜線とブルーライン、2021年度の「平均混雑率」はともに110%(2022年7月26日)

目黒線に増える「8両編成」、都営三田線は導入完了で運行時刻表(横浜日吉新聞、2022年10月13日、その後の新横浜線開業で大幅に8両編成化が進んでいる)

【参考リンク】

三大都市圏の平均混雑率が増加~都市鉄道の混雑率調査結果を公表(令和4年度実績)(国土交通省鉄道局、2023年7月14日)