新型コロナ禍の落ち込みから復活の兆しが見られます。
JR東日本は今月(2023年)7月7日、2022年度(2022年4月~2023年3月)における各駅の1日平均乗車人員を公表し、前年度と比べて横浜線の新横浜駅で15%増え、相鉄・JR直通線の羽沢横浜国大駅で17.5%増となるなど、利用者の回復傾向が見られました。
横浜線の各駅では新型コロナ禍の影響を受けた2020年度(2020年4月~2021年3月)に利用者数が大きく落ち込み、翌年度から徐々に取り戻してきました。
今年3月末までの2022年度は回復傾向がより鮮明になり、新型コロナ禍の影響が少なかった2019年度(2019年4月~2020年3月)と比べて新横浜駅で79%、菊名駅は80%、小机駅が86%まで戻しており、コロナ禍直前の2019年11月末に開業した羽沢横浜国大駅は、2年連続で17%超の増加を見せています。
ただ、定期券の利用者数で見ると、新横浜駅(2019年度比29%減)と菊名駅(同25%減)で落ち込みが大きいうえ、3月18日に開業した「相鉄・東急新横浜線」(羽沢横浜国大~新横浜~新綱島~日吉)による利用者の経路変更も想定されます。
新横浜駅や菊名駅、相鉄・JR直通線の羽沢横浜国大駅が今年度(2023年度)以降にどう変化していくのかに注目したいところです。
JR東日本の港北区内3駅と羽沢横浜国大駅の 2022年度における1日平均乗車人員は次の通りでした。順位はJR東日本の全駅中における平均乗車人員の多い順。%は前年からの増減率です。
<横浜線・新横浜駅>
- 2022年度・78位:51,442人(定期外26,384/定期25,057)15.0%
- 2021年度・81位:44,741人(定期外20,854/定期23,887)8.9%
- 2020年度・82位:41,089人(定期外15,543/定期25,545)△37.1%
- 2019年度・70位:65,351人(定期外30,250/定期35,101)△0.6%
<横浜線・菊名駅>
- 2022年度・97位:43,226人(定期外18,146/定期25,079)10.4%
- 2021年度・97位:39,155人(定期外15,250/定期23,904)7.7%
- 2020年度・97位:36,355人(定期外11,967/定期24,388)△32.4%
- 2019年度・92位:53,819人(定期外20,253/定期33,565)△0.4%
<横浜線・小机駅>
- 2022年度・279位:8,927人(定期外3,750/定期5,177)9.2%
- 2021年度・278位:8,174人(定期外3,120/定期5,053)5.2%
- 2020年度・278位:7,773人(定期外2,629/定期5,143)△24.9%
- 2019年度・282位:10,345人(定期外3,915/定期6,430)△0.4%
<「相鉄・JR直通線」羽沢横浜国大駅>
- 2022年度・205位:16,028人(定期外6,430/定期9,598)17.5%
- 2021年度・213位:13,637人(定期外5,301/定期8,335)17.6%
- 2020年度・228位:11,597人(定期外4,172/定期7,425)△8.6%
- 2019年度・255位:12,681人(定期外6,638/定期6,043)※2019年11月末開業
【関連記事】
・【前年記事】<2021年JR乗車人員>新横浜や菊名は回復途上、羽沢横浜国大は定期増(2022年8月3日)
【参考リンク】
・JR東日本「各駅の乗車人員 2022年度」(2022年7月7日公開)