想定外の災害が地域で起こった場合、どのように対処すればよいのでしょうか。JR小机駅南口徒歩1分の城郷小机地域ケアプラザ(小机町、武隈評吾所長)は、同ケアプラザ内の多目的ホールで、来月(2020年)9月25日(金)から12月18日(金)まで、6回連続で行う「GOGO健康教室&防災講座」の受講者を、きょう8月25日(火)から来月9月17日(木)まで受け付けます。
これまで、「健康講座」を主体にプログラムしてきた地域に向けての介護予防講座を、新たに地域からのニーズを汲み、近年全国各地でも頻発している水害など災害の発生時に「どのように対処すべきか」という内容を交えた、「新しい視点での企画」(同ケアプラザ担当)として、初めて行われるものです。
連続6回の開催日はいずれも金曜日で、時間は13時30分から15時30分まで。
第1回(9月25日)は、NPO法人鶴見川流域ネットワーキング(綱島西2)の代表理事で慶應義塾大学名誉教授の岸由二さんを招いた「水害について~鶴見川の過去の水害から学ぶ」講座。
「大きな水害が全国各地で発生している昨今、私たちが住む地域も他人事ではありません。想定外の災害を意識し、どのような備えや意識が必要になるのか、想定最大規模ハザードマップを元に、岸先生にご講義いただきます」と、同ケアプラザの担当者はその企画理由を熱く語ります。
第2回(10月16日)は、同NPO法人から事務局長の小林範和さんを講師に招いた「マイタイムライン~その前に」。災害時に備えどのような行動をとるべきなのか、各家庭によって異なるリスクを再検証するとともに、ロコモ(運動器症候群)予防、身体づくりの必要性を学べる体操について、みずほクリニック(社会福祉法人秀峰会)理学療法士の西野雅彦さんが解説します。
第3回(11月6日)は「近隣エリアの防災マップ作り+カラダ作り(体操)」。認定NPO法人かながわ 311ネットワーク(神奈川区大口仲町)の谷本恵子さんを講師に招き、避難経路や危険箇所を確認しながらマップを作成。エコノミー症候群予防・避難所でもできる体操を西野さんが前回に引き続きレクチャーします。
第4回(11月20日)は「避難経路・危険箇所~確認(外出) +防災拠点での体操」がテーマ。谷本さんが講師として再び登壇し、地域防災拠点の小机小学校(小机町)まで、危険個所を確認しながら実際に歩くという試みを実施。防災拠点で行える体操について、前回までの復習を行いながら体を動かします。
第5回(12月4日)は「災害時の避難生活+カラダ作り(口腔ケア)」。港北区役所(大豆戸町)総務課から防災担当者が来館し、避難所生活の実態や、避難所での環境をどう整えていったらよいかといった点についてのレクチャーを受けた後、避難所生活でも大切だという口腔ケアについて、歯科衛生士の宮前佳子さんを講師に招き学びます。
最終日の第6回(12月18日)は「避難生活(栄養編)+まとめ」。管理栄養士の小澤早苗さんを講師に招き、備蓄品のポイントや、備蓄品を活用したレシピの紹介などを学んだ上、全6回の振り返りを実施。講座のまとめを行うとのことです。
受講定員は15人、対象は防災に関心のある方なら誰でも可。電話または窓口での申し込み(同ケアプラザ・地域包括支援センターへ電話:045-478-1133、平日と土曜日: 9時~20時まで、日祝日:16時まで)が必要ですが、応募多数の場合は抽選(9月18日より当選者にのみ電話連絡)。
参加費は無料ですが、第4回のみ防災マップキット代として資料代500円が必要とのこと。
同ケアプラザでは、「全日程の参加が難しい場合はご相談ください」と、同講座への問い合わせや参加申込を呼び掛けています。
なお、「都合により日程を変更する場合がございます。ご了承下さい」(同ケアプラザ)とのことです。
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・<港北区>水害への備えは大丈夫?台風19号の事例活かし「避難行動」考える冊子(2020年9月4日)※リンク追記
・「育てる緑」を学ぶ秋の新講座、小机駅前のケアプラザで受講者募集(2020年8月18日)
・4カ月ぶり「鶴見川流域センター」が再開、当面は週4日間の限定運営(2020年7月2日)
・<コラム流域思考>暴れ川だった「鶴見川」の記憶、未来にそなえる流域思考の連携へ(2017年5月01日)※岸由二さん執筆のコラム
・箕輪町発祥の企業が「コロナ対策」避難所セット寄贈、日吉の訓練で披露も(横浜日吉新聞、2020年8月12日)※新羽に事業所を置く株式会社バネックスが港北区役所に寄贈
【参考リンク】
・横浜市城郷小机地域ケアプラザのサイト(社会福祉法人秀峰会)