今夏のオリンピック期間中は、日産スタジアム(横浜国際総合競技場)でのサッカー競技開催日などに新横浜駅や菊名駅で、JR横浜線や東急東横線、横浜市営地下鉄ブルーラインの終電が繰り下げられ、深夜1時台でも横浜・東京の両方面へ帰宅ルートが確保されます。
東京2020オリンピック大会が行われる今年(2020年)7月24日(金)から8月9日(日)の期間中、JR東日本や東急電鉄、横浜市交通局(市営地下鉄)など首都圏19社局の約60路線で、通常の終電後などに運転される増発列車の概要がきのう(1月22日)発表されました。
東京2020大会では、1日で数試合を行わなければならないという会場の都合や、時差の大きい米国で深夜帯のテレビ中継が避けられることもあるためか、開会式や閉会式をはじめ、サッカーやバスケットボール、バレーボール、ハンドボールなどが行われる8会場では、夜23時から最大で23時45分までに終了となる日が設定されています。
そのため、東京2020大会組織委員会と東京都は、競技の終了後に観客全員が退出する時間を通常の会場で約30分、日産スタジアムのような大型競技場では約1時間と想定し、最寄り駅までのアクセス時間や混雑度合いなどを勘案したうえで、郊外部へも帰宅できるよう、鉄道会社に終電の繰り下げや増発を要請してきたといいます。
組織委員会と都の発表によると、多数の競技会場が集中する東京都心部では、JR山手線や東京メトロ、都営地下鉄、りんかい線、ゆりかもめなどは、大会期間中に全線で30分から90分程度の終電時間の繰り下げと、通常の終電後にも増発列車を運転。
男子の決勝戦や女子の準決勝を含め、サッカー競技の会場となっている日産スタジアムへの輸送を担うJR横浜線や東急東横線、地下鉄ブルーラインでも終電の繰り下げが行われます。
JR横浜線では、大会期間中に新横浜駅を1時20分ごろに出発する橋本行と東神奈川行を終電として設定。東神奈川駅では上野・磯子方面への列車にそれぞれ接続するとみられます。
東急東横線でも大会期間中は、JR横浜線の乗り換え駅となる菊名駅で0時50分ごろに渋谷行と、2時ごろに横浜行をそれぞれ設定し、終電とする計画です。一方、渋谷駅からは1時30分ごろに横浜行が終電として運転されるとのこと。
ブルーラインは、日産スタジアムで試合開催日のうち、23時(決勝戦のみ23時30分)に終了予定となっている7月31日(金)と8月1日(土)、3日(月)、8日(土)の4日間にわたり、0時30分ごろに新横浜駅を出発する湘南台行を終電として設定する予定です。
このほか、ブルーラインでは8月4日(火)と7日(金)に限り、横浜駅を2時20分ごろという遅い時間に出発する「センター北行」と「上大岡行」をそれぞれ運行する計画としています。
なお、組織委員会と都によると、大会期間中の運行ダイヤは4月に発表される予定のため、現時点の運行計画が変更される可能性もあるとのことです。
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・<2020五輪のサッカー競技>日産スタジアム「男子決勝戦」は23時30分に終了予定(2019年4月18日)
【参考リンク】
・大会期間中の東京圏における鉄道の運行について(第2報)(東京都オリンピック・パラリンピック準備局、2020年1月22日公表)