新横浜・菊名・大倉山・新羽など港北区南部の地域情報サイト

ボッシュ(BOSCH)が本社を渋谷からセンター北に移します。

ドイツに本拠地を置く自動車部品メーカーボッシュ株式会社(東京都渋谷区、クラウス・メーダー社長)は、来月(2024年)5月27日(月)からセンター北駅近くで建設中の新本社で業務を開始すると発表しました。

センター北駅の近くで完成が近づくボッシュ(BOSCH)の新本社ビル(写真左側)、奥はモザイクモール港北の大観覧車、右下は市営地下鉄グリーンラインの車両(3月18日)

同日以降はセンター北駅近くの都筑区中川中央1丁目に新設する本社ビルと、市営地下鉄ブルーラインの中川駅が最寄りとなる都筑区牛久保3丁目に置く研究開発施設横浜事務所」の2カ所を首都圏の拠点とする方針です。

地上7階・地下2階建てとなる新本社ビルの完成イメージ(ボッシュ株式会社のニュースリリースより)

現在、北新横浜2丁目のボッシュ・レックスロス株式会社の拠点やセンター北駅前の商業ビル「あいたい」内に置く事務所も含め、東京都内と横浜市内に置く大半の拠点都筑区の2カ所に集約される形となりました。

港北区内では北新横浜駅近くにボッシュとグループ会社が拠点を置いている(資料写真、2021年5月)

これにより、新本社は社員約2000人が勤務し、都筑区牛久保の研究開発施設を含めると日本のボッシュ・グループ全体(社員数約6250人)の4割以上におよぶ従業員が都筑区内で働くことになるといいます。

地上7階・地下2階建て新本社は、横浜市歴史博物館や商業施設「港北みなも」にほど近い旧市有地(約1万2000平方メートル超)に建設。本社1階には一般利用が可能なカフェや有料貸し会議室も設けられる計画です。

ボッシュ新本社ビルに隣接する都筑区民文化センターのネーミングライツ契約締結セレモニーに臨む山中竹春横浜市長(左)とボッシュのメ―ダ―社長(2023年6月、都筑区役所)

また、敷地内には地上4階・地下1階建ての「都筑区民文化センター」が設けられ、ネーミングライツ契約により「ボッシュホール(Bosch Hall)」の愛称で今年9月に竣工する予定となっています。

ボッシュは1886(明治19)年にドイツ南西部のシュトゥットガルト(Stuttgart)で創業し、1900年代初頭から英国や米国を皮切りに世界展開を開始。

日吉元石川線の小山田交差点近くにある研究開発施設「横浜事務所」は1990(平成2)年に進出した(資料写真、2021年)

1911(明治44)年には日本へも進出して事業を横浜で始めた歴史を持っており、1990(平成2)年から都筑区牛久保の研究施設集積エリアに横浜事務所を設けていました。

【関連記事】

都筑区「ボッシュホール」名称契約締結、オープンカフェや“モビリティ”構想も(2023年6月30日)

綱島も源流、都筑区の「パナソニック」主要子会社の株式を米投資ファンドに売却(横浜日吉新聞、2023年11月20日、都筑区内にはパナソニック系の自動車関連企業もある)

【参考リンク】

ボッシュ、横浜市都筑区に本社を移転~点在する拠点を集約し、国内の研究開発体制をさらに強化(ボッシュ株式会社、2024年4月3日)

都筑区における区民文化センターについて(都筑区、建設中の「ボッシュホール」の案内)