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来春からは朝のラッシュ時間帯にJR横浜線などで「通勤定期券」を使う場合は若干の値上げとなり、それ以外の時間帯に限って使用する場合は安くなるといいます。

JR東日本は山手線や京浜東北線、横浜線、湘南新宿ライン、横須賀線などの「電車特定区間」と呼ばれる主要路線で、通勤定期券の値上げと割引を合わせた運賃改定を来年(2022年)3月に行うと発表しました。

2023年3月から予定するJR東日本における「通勤定期券」の新運賃表(JR東日本のニュースリリースを一部加工)

通勤定期券は現在の運賃と比べ約1.4%の値上げを行う一方、約10%値下げした「オフピーク定期券」を新たに設定するとのこと。通学定期券に変化はありません。

このオフピーク定期券は、もっとも混雑する朝の「ピーク時間帯」以外の時間に使用できるもので、ICカードの「Suica」専用の定期券となります。ピーク時間帯は駅によって異なるため、各駅ごとに設定される予定です。

JR東日本ではピーク時間の前後に改札口を通過すると同社グループのポイント(JRE POINT)を付与する「オフピークポイントサービス」を昨年(2021年)3月から実施しており、ここで各駅に設定した「ピーク時間帯」を基本にして決めるといいます。

ICカードを改札機にタッチすることで時間帯が記録されている(イメージ)

同ポイントサービスでピーク時間帯として設定されているのは、横浜線の場合、新横浜駅が7時1分から8時29分、菊名駅と大口駅は7時6分から8時34分、小机駅と鴨居駅は6時56分から8時24分、相鉄・JR直通線の羽沢横浜国大駅は設定されていません。

なお、JR東日本では、来年3月から鉄道施設のバリアフリーにかかる費用の一部を利用者に負担を求める「鉄道駅バリアフリー料金」(1カ月280円、3カ月790円、6カ月1420円)の導入を予定しており、今回の値上げや値下げに関わらず、これが別途加算されることになります。こちらも通学定期券は対象外です。

【関連記事】

首都圏の「JR運賃」に10円加算、来春からホームドア整備費などに充てる(横浜日吉新聞、2022年4月6日、一律に加算される)

<JR東日本>定期券の時差通勤者や“回数券的”な利用者に「ポイント」還元へ(2020年11月12日、すでにオフピーク利用者には特典)

【参考リンク】

JR東日本「通勤定期運賃の変更認可申請について~来年3月の『オフピーク定期券』導入に向け、手続きを開始しました」PDF、2022年9月16日)

JR東日本「オフピークポイントサービス」対象時間帯検索(各駅で「ピーク時間帯」が設定され、その前後に改札口を通過するとポイントが貯まるサービス)

東日本旅客鉄道株式会社の旅客の運賃上限変更に関するパブリックコメントを実施します(国土交通省鉄道局、2022年9月20日、今回の改定に対する意見募集)