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41系統は市営バス全路線中で最大の乗車人員を誇る(新横浜駅バスターミナル)

横浜市交通局は、市営バス全路線の2017(平成29)年度における全135路線の路線別収支を今月(2018年10月)16日に発表しました。軽油単価の上昇などによる運行費用増で、赤字路線が拡大するなか、港北区内では新横浜や大倉山、菊名駅前などを経由する「41系統」が7431万円、新横浜と鶴見駅西口を結ぶ「104系統」は9216万円の黒字をそれぞれ確保しています。

前年の2016(平成28)年度は、全130路線のうち50あった黒字路線が、2017年度は全135路線中38にまで減るなど、前年と比べ収支が悪化している路線が目立ちます。

新横浜駅から環状2号線のトレッサ横浜や末吉橋を経由して鶴見駅西口を結ぶ「104系統」は9216万円の黒字を確保

市営バスの全路線中で最大の乗車人員を誇る「41系統」(鶴見駅西口・菊名駅前・大倉山駅・新羽駅・新横浜駅・中山駅北口)は、1日あたりの乗車人員が1万6700人と前年比で86人上回ったものの、収支は275万円減の7431万円の黒字にとどまりました。

また、新横浜駅前から環状2号線経由でトレッサ横浜や末吉橋を経由して鶴見駅西口を結ぶ「104系統」前年から479万円減って9216万円の黒字、乗車人員は13人減って7210人でした。

太尾新道を経由する「6系統」は今年も1315万円の赤字となった

一方、太尾新道を経由する「6系統」(新横浜駅~大倉山駅~トレッサ横浜~梶山~鶴見駅西口)は、乗車人員が前年比29人増の1343人だったものの、収支は前年より11万円ほど悪い1315万円の赤字

綱島駅から港北総合庁舎前や菊名駅前など、綱島街道を経由して横浜駅西口を結ぶ「59系統」も同様に乗車人員が60人ほど減り、赤字額も前年から726万円増えて3919万円の赤字となりました。

市交通局の2017年度におけるバス事業は、「費用面では、軽油単価の上昇に伴い動力費が増加したことや職員の年齢構成による退職給付費の増などにより、前年度に比べ大幅に増加」(平成29年度市営交通事業の決算=速報)したことで、バス事業単独では2億7200万円の営業赤字(前年は4億8900万円の営業黒字)におちいっています。

【関連記事】

<綱島駅発の市バス>鶴見行13系統は黒字6800万円、横浜駅行59系統は赤字拡大(横浜日吉新聞、2018年10月17日)

<外部監査>横浜市バスの赤字路線対策を求める、港北区内11路線も半分以上が赤字(2017年2月12日)

<新横浜~鶴見のバス路線>同じ時間に市営・臨港が並走するのは「非効率」との声(2017年5月25日)

【参考リンク】

横浜市交通局「バス路線別」の収支状況