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東急バスは現在の運賃220円から10円上げて230円とする考えです。

東急バス株式会社(東京都目黒区)は来年(2024年)3月24日(日)から運賃を東京都内・横浜市内・川崎市内ともに230円とする「上限運賃変更認可申請」をきのう(2023年)11月30日付けで国土交通省関東運輸局あてに行ったと発表しました。

日産スタジアム付近を走る東急バス(イメージ)

横浜市内で東急バスの運賃は1997(平成9)年9月に200円から210円に引き上げられて以降は長年固定され、2014(平成26)年4月には消費税の8%化にともないICカード216円、現金220円として税金分を上乗せし、2019年10月の消費税10%化ではICカードの運賃を現金と同じ220円としていました。

消費増税分を除けば運賃の値上げは約27年ぶりということになります。

今回の値上げは、新型コロナ禍を機とした旅客数の落ち込みに加え、運転士を中心とした深刻な人材不足が背景にあるとのこと。また、来年(2024)4月に控える「自動車運転者の労働時間等の改善のための基準」改正にともなう運転士不足に対応できる経営環境を整えたい考えです。

一方、川崎市内の運賃は今年3月16日に210円を220円に引き上げたばかりですが、「これまで長期にわたり東京都内・横浜市内乗合バスとの運賃格差による収益悪化への影響経営課題であり、今後も各地区同水準のサービスを継続してご提供していくため」(東急バス)として、東京都内・横浜市内と同額に上げる方針。

東京都内・横浜市内の運賃上限は「250円」として国に申請するが、実際の運賃(実施運賃)は「230円」とする方針(東急バスのニュースリリースより)

なお、川崎市内は今年3月時点で国に運賃の上限額を「230円」と申請して認められているため、実施運賃の「変更届出」になるとのこと。

東京都内・横浜市内の運賃については上限を「250円」として申請し、実際の実施運賃を230円とするものです。

通勤定期券の運賃額も同時に引き上げる一方、通学定期券については家計に配慮して現在の運賃額の据え置きを計画しているとのことです。

)この記事は「新横浜新聞~しんよこ新聞」「横浜日吉新聞」の共通記事です

【関連記事】

臨港・東急も川崎市内のバス運賃を「220円」に、国に値上げを申請(横浜日吉新聞、2022年12月19日、川崎市内は上がったばかりだった)

【参考リンク】

乗合バス路線の運賃改定における上限運賃変更認可申請(東京都内・横浜市内)および実施運賃変更届出(川崎市内)についてPDF、東急バス株式会社、2023年11月30日)