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当日、来られなかった人に伝えたい――2009(平成21)年結成、横浜市港北区を拠点に活動を行う港北ふるさとテレビ局は、今月(2024年)4月14日(日)に開催された「第29回小机城址まつり」(同実行委員会・城郷地区連合町内会主催)当日の模様を映像で収録。

きのう(2024年)4月20日(土)、約11分間(10分49秒)の「観に来れなかった皆さんのための『小机城址まつり』ダイジェスト」動画として、同テレビ局の公式YouTubeで公開しました。

きのう(2024年)4月20日(土)公開された「観に来れなかった皆さんのための『小机城址まつり』ダイジェスト」動画(港北ふるさとテレビ局公式YouTubeチャンネル)

きのう(2024年)4月20日(土)公開された「観に来れなかった皆さんのための『小机城址まつり』ダイジェスト」動画(港北ふるさとテレビ局公式YouTubeチャンネル)

「小机城址まつり」は、地元・港北区の三大まつりの一つとして知られており、1993(平成5)年の第1回開催以降、新型コロナ禍による3年間の中止(2020~2022年)を経て、昨年(2023年)4年ぶりとなる復活開催を遂げていました。

今年は、武者行列・パレードを短縮し行った昨年と異なり、出発地点を従来通りの鳥山町「三会寺(さんねじ)」とし、終着地点での「武者出陣式」小机城址市民の森(小机城址)の本丸広場で行っています。

鉄砲隊や武者行列、出陣式での迫力あるシーンもダイジェスト動画で楽しめる(同)

鉄砲隊や武者行列、出陣式での迫力あるシーンもダイジェスト動画で楽しめる(同)

同テレビ局では、同まつりについての「短編動画」を制作するのは昨年(2024年)開催に続き5回目

「まずはこういったイベントが港北区にあることを知り、興味を持ってもらうことができれば」と同テレビ局代表の伊藤幸晴さん

「記録としてのダイジェスト版動画にはなりますが、観覧したかったけど観に来られなかった方々にご覧いただきたいと制作しました。イベントが終わってまた1週間、まだ開催の余韻が残っているうちにご覧いただければ」と、多くの閲覧を広く呼び掛けています。

「続日本100名城」にも選出

なお、「小机城」は、室町時代に築城されたと言われており、初代の城主は、竹下幸紀港北区長が扮(ふん)した笠原越前守信為(かさはらえちぜんのかみ・のぶため=笠原信為、~1557年)。

1590(天正18)年の豊臣秀吉による小田原征伐により廃城になったとされています。

しかし「小机城址」には中世の山城(やまじろ)の原型を残す城跡として、現在も多くの遺構が残されており、1977(昭和52)年には横浜市が土地所有者の協力を得て「小机城址市民の森」(4万6000平方メートル)として一般に公開。

小机駅前や金剛寺などでのイベント会場でも撮影を行った

小机駅前や金剛寺などでのイベント会場でも撮影を行った

2017(平成29)年には公益財団法人日本城郭協会(東京都品川区)が「続日本100名城」に選出。2021年11月からは横浜市教育委員会などによる発掘調査も行われるなど、地域内外からの注目を集める存在となっています。

横浜市内や周辺には多くの城址が存在しているものの、小机城址の重要性や知名度は別格とも言われており、その歴史や城址、その存在を後世に伝える「城址まつり」が行われていることについて、今後も一人でも多くの人々に伝えアピールしていくことが望まれます。

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【参考リンク】

観に来れなかった皆さんのための「小机城址まつり」(港北ふるさとテレビ局公式YouTubeチャンネル)

「港北ふるさとテレビ局」公式サイト