晴れやかな天候の下行われた「城址まつり」。5年ぶりに出陣式が行われた本丸広場を、時折舞う花吹雪が彩ります。
昨年(2023年)新型コロナ禍を経て4年ぶりに復活した「小机城址まつり」。きょう(2024年)4月14日(日)午前10時より、第29回目のイベントとして開催。
昨年は行うことができなかった鳥山町内でも、2019年以来、5年ぶりに「武者行列・パレード」が行われ、終点の小机城址市民の森内の「本丸広場」では「出陣式」も開催。暑さすら感じる晴天やまだ残る桜の景色が“完全復活”に向かうイベントを盛り上げました。
出発地点となった鳥山町の古刹(こさつ)・「三会寺(さんねじ)」から、ボーイスカウト横浜第20団がそれぞれの団体を先導。
横浜市消防音楽隊ポートエンジェルスや、それぞれ春に新たに就任したばかりの港北警察署長(笠佳孝署長代理で木村剛地域担当次長)や長谷部宏光港北消防署長、嶋村公港北消防団長や相沢一夫港北交通安全協会会長の4人がお披露目を兼ねてパレードを率います。
続いて地元・小机小学校マーチングバンドやボーイスカウト、手作り甲冑(かっちゅう)隊や城郷中学校剣道部、城郷小学校子ども神輿(みこし)や、鳥山町囃子(はやし)保存会のお囃子も登場します。
小机初代城主の笠原越前守信為(かさはらえちぜんのかみ・のぶため、~1557年)に扮(ふん)した竹下幸紀港北区長をはさんでの武者行列が勇壮なる隊列を成し、城郷小学校と小机小学校の武者隊、岸根囃子連の獅子舞やお囃子が最後を締め括(くく)っていました。
武者行列・パレードは、通行止めを行った横浜上麻生線の片側車線沿いを歩き、日産スタジアムが見える「小机駅東側」交差点や、小机駅前、昨年のスタート地点となった雲松院(うんしょういん)入口や小机商店街を通過。
スタート地点から約1.1キロ離れた小机辻(つじ)交差点で武者隊は右折。イベントが開催されている金剛寺会場前を通り、「小机城址市民の森」の本丸広場に向かいます。
オープニングイベントがすでに行われていた本丸広場に武者が登場、桜の花びらが時折舞う中「武者出陣式」が行われ、中世の山城(やまじろ)としての役割を担った時代を思わせる演出で、来場者を当時の世界観に誘っていました。
今年は、コロナ前までは本丸広場で実施していた各自治会町内会の模擬店を、昨年同様に金剛寺前の会場で実施。
小机駅前広場でも地域の団体によるステージや物販が行われ、コロナ前に戻りつつあるイベントの開催を盛り上げていました。
「大変、緊張しました」と語る、港北区長の言葉にもみられるように、5年ぶりの開催、また初めて地域を訪れる人々にとっても、見聞きしたことがない壮麗な武者行列・パレードの隊列、そして出陣式の風景。
運営側も「初めての挑戦になる人が多い」と語った、数々のチャレンジの上に実現することができたイベントの無事の開催、そして成功もあり、新しい住民も含めた地域まちづくりへの思いを共有できる春の一日になったといえそうです。
【当日の様子】
【関連記事】
・“来られなかった人”に伝えたい、「小机城址まつり」ダイジェスト動画を公開(2024年4月21日)※リンク追記
・【告知記事】5年ぶり鳥山→本丸広場で武者行列、2024年「小机城址まつり」は4月14日(日)(2024年4月9日)
【参考リンク】
・2024(令和6)年の「第29回・小机城址まつり」は4月14日(日)に行われます(港北区連合町内会)
・令和6年度「第29回小机城址まつり」(港北観光協会)
・小机城址まつり(横浜市港北区)