港北IC付近の再開発エリア「南耕地(みなみこうち)」へ新横浜駅と新羽駅からバス路線が来年早々にも新設されることになりました。
横浜市交通局は来年(2023年)1月に都筑区内の市営バス路線で再編を計画しており、このなかで港北インターチェンジ(IC)付近の再開発エリア「川向(かわむこう)町南耕地地区」へ新横浜駅からバス路線を新設し、一部は新羽駅へも乗り入れる計画です。
今月(2022年)10月12日に開かれた横浜市会(市議会)の「決算第二特別委員会」で、藤居芳明市議(都筑区選出、立憲民主党)の質問に交通局が明かし、13日の「決算第一特別委員会」でも渡邊忠則市議(鶴見区選出、自民党)の質問に道路局が関連説明を行いました。
市交通局によると、来年1月から新横浜駅と再開発エリアの「川向南耕地」を結ぶ「96系統」を新設し、朝や夕方には新羽駅を発着する便も含め、平日は1日31便を運行する計画だといいます。
都筑区川向町の南耕地地区では、首都高速「横浜北線・北西線」の開通にともない、かつて田畑だった一帯で3棟の大型物流倉庫を中心とした再開発が進んでいることから、交通局では就業者などのバス需要を掘り起したい考えです。
一方、新横浜駅と港北IC近くの間は「300系統」(新横浜駅~日産スタジアム~港北インター~仲町台駅)が現在運行されており、一部で重複する同路線を大幅減便または廃止する考えがあるとのことです。
東方町では「ワゴン車」運行も
今回の路線再編では、300系統と同様に「生活交通バス路線」として市の補助金が投入されている「318系統」(仲町台駅~都筑スポーツセンター~都筑ふれあいの丘駅~センター南駅)についても現在の半分以下となる1日16便に減らす計画です。
300系統や318系統の代替として、仲町台駅を起点に港北IC付近を経由し、今年6月に開所した「都田地区センター・地域ケアプラザ」(東方町)の周辺を結ぶワゴン車(11人乗り)による循環路線の実証実験が市道路局による主導で計画されています。
同地区センター・ケアプラザ付近は大型バス車両の通行が難しいこともあり、実証実験ながらワゴン車でフリー乗降区間も設けて輸送し、大幅減便となる318系統などを補完する役割も担わせたい考え。
また、新設する「96系統」(新横浜~川向南耕地)とワゴン車による新路線の接続も見込んでいるとのことです。
このほか、今回の再編では「41系統」(新横浜駅前~大倉山駅前~新羽駅~中山駅北口/新横浜駅前~大倉山駅前~新羽駅~ららぽーと横浜など)では、「ららぽーと横浜」の発着便などで運行経路の見直しを計画。
これにともない、新羽駅と中山駅北口を緑産業道路を経由して結ぶ「28系統」を新たに設け、平日1日32便を運行する予定としています。
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