横浜北線・北西線の開業で「港北インターチェンジ(IC)」付近の風景が激変し、新たな商業エリアも登場しました。かつて広大な田畑だった一帯に巨大物流倉庫の建設が進むとともに、周辺では今月(2022年)4月26日にはラーメン店やプロ向けホームセンターなどがオープンし、高速出入口の周辺ならではの大型店が並びます。
2020年3月に全通した首都高速道路「横浜北線・北西線」では、第三京浜道路と交わる都筑区川向町に「港北ジャンクション(JCT)」が設けられるとともに、周辺に広がっていた一面の田畑は、「南耕地(みなみこうち)地区」との名で約18万2000平方メートルにわたって区画整理を実施。
鶴見川寄りに位置する多くのエリアは、大和ハウス工業が大型物流倉庫「DPL新横浜(旧称DPL横浜港北)」を計3棟を建てており、物流倉庫を中心とした開発が行われていますが、東方町寄りにある首都高「横浜港北入口」や第三京浜「港北IC出口」の付近では、商業施設の整備が進んでいます。
巨大なGSやカー用品店が出店
港北JCTの開業とともに新たな一般道の市道「川向線」に沿っての一帯は、商業施設の建設が可能なエリアとなっており、先月3月26日には、「首都高速出入口交差点」の付近に自動車用品店の「タイヤ&ホイール館 フジ(Fuji)」が近所から移転拡張する形で出店。
「南耕地交差点(旧東方町第二交差点)」寄りでは、車検などを行うカーコンビニ倶楽部やキーパー(KeePer)コーティングのプロショップ、ドライブスルー洗車機「Enejet Wash」などを併設した大型ガソリンスタンドの「ENEOS(エネオス)Dr.Drive(ドクタードライブ)」が3月末にオープンしています。
ロイヤルプロと魁力屋も開店へ
先にオープンした両店の間にあたる位置では、来週4月26日(火)に大和ハウスグループのホームセンター「ロイヤル」のプロ向け業態「ロイヤルプロ」がオープンを予定。朝6時30分から夜20時まで工具や資材、塗料といった業務用商品を取り扱うといいます。
同店の隣接地では、センター南駅近くや池辺町などにも出店するラーメン店チェーンの「魁力屋(かいりきや)」が出店。こちらも4月26日(火)にオープンすると告知しています。
全体では東京ドーム4個分以上という広大な「南耕地(みなみこうち)地区」のうち、商業施設は4店が出店。敷地の多くを占める大型物流倉庫も計3棟のうち1棟が完成し、1棟は着工済みでもう1棟も6月に着工を控えるなど、同地区の“再開発”はかなりの進展を見せています。
それでも、港北JCTにもっとも近い位置をはじめ、建設計画が決まっていない区画がまだ残っており、今後も企業の立地や商業施設の出店などが行われる可能性があります。
2022年4月21日現在の「南耕地地区」における施設の建築状況は次の通りです。
川向町「南耕地地区」の施設状況(2022年4月時点)
商業施設(※市道「川向線」沿い)
- 4月26日開店予定:ラーメン魁力屋 港北インター店
- 4月26日開店予定:ロイヤルプロ 横浜港北インター
- 3月31日開店:ENEOS Dr.Drive(エネオスドクタードライブ)横浜港北インターTS(トラックステーション)
- 3月26日開店:タイヤ&ホイール館 フジ(Fuji)スペシャルブランド横浜店(移転オープン)
物流施設(※鶴見川寄り)
- マルチテナント型物流施設「DPL新横浜Ⅰ(1)」:3月末までに建物完成済み(※イトーヨーカドーネットスーパーなどが使用予定)
- マルチテナント型物流施設「DPL新横浜Ⅱ(2)」:10月末までに建物完成予定
- マルチテナント型物流施設「DPL新横浜Ⅲ(3)」:6月着工予定、2023年9月までに建物完成予定
公共施設(※鶴見川寄り)
- 川向ふれあい公園:施設は完成済み、供用日は不明
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【参考リンク】
・川向町南耕地地区の商業施設が集まるエリア(グーグルマップ)
・川向町南耕地地区の土地区画整理事業などの紹介ページ(横浜市都市整備局)