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「川向南耕地」バス停と96系統のバス(3月18日)

新横浜駅から港北インター川向南耕地方面へのバス本数が4月から再び減ることになりました。

来月(2024年)4月1日(月)に行われる横浜市交通局のバスを対象としたダイヤ改正で、新横浜駅を発着する都筑区川向(かわむこう)町・東方(ひがしかた)町方面へ向かう路線がまた再編され、行先や運転本数が変わります。

96系統は昨年(2023年)1月4日の路線再編で登場し、多くの便が新横浜駅から「川向南耕地」や「東方町」などを経由して新横浜駅へ戻る形の循環路線となっていた(新横浜駅前、3月18日)

再開発による物流倉庫群の至近に新設されたバス停「川向南耕地」を循環する形で、1時間に1本の間隔で運転されている「96系統」(新横浜駅前~川向南耕地~新横浜駅前※朝夕は新羽駅乗り入れ)は、今回の改正で循環運行を取り止め新羽駅行に統一。

平日は1日あたり11往復に減らされ、平日昼間に加え土曜日と休日の運行がなくなります

新横浜元石川線の小机大橋のたもとにある「港北インター」停留所、付近には崎陽軒の横浜工場など企業の事業所があり、一定数の利用者が見られる(2022年10月撮影)

川向南耕地の停留所は首都高速「横浜北西線」の真下を通る一般道「川向線」上にあり、大和ハウスが新設した大型物流倉庫「DPL新横浜」の至近で昨年1月のダイヤ改正時に設けられた(3月18日)

一方、都筑区内の路線再編で平日1日1往復のみの運行となっていた「300系統」(新横浜駅前~新開橋~仲町台駅)については、平日が8往復、土・休日は3往復に増便のうえ川向南耕地を経由する形に変更となりました。

昨年の再編でほぼ消えていた「300系統」が川向南耕地経由で復活する形となる(市交通局の案内ページより)

新横浜駅前で見ると、横浜労災病院前や日産スタジアム前、港北インター、川向南耕地方面のバスは、96系統と300系統をあわせて平日は19本が確保されたため、現在と本数は大きくは変わりません。

一方、土・休日には現在は1時間に1本の割合で運転されている96系統の運行がなくなるため、300系統3本のみとなりました。

新横浜駅前から都筑区川向町、東方町にかけての3月31日までの市営バス周辺路線図、新横浜駅前から新横浜元石川線を経由して川向町や東方町方面へ直行できるのは96系統と300系統のみ。横浜労災病院へのアクセスにも使われている(市交通局の路線図ページより)

なお、横浜労災病院前に近い「鳥山大橋」や日産スタジアム前までは、新横浜駅前と綱島駅を結ぶ東急バスの「綱72」系統も1時間に1本から2本の割合で運行されています。

300系統96系統の新横浜駅前における新たな時刻表は次の通りです。


300系統(新横浜駅前~横浜労災病院前~日産スタジアム前~港北インター~川向南耕地~新開橋~仲町台駅)

新横浜駅前における「300系統」の3月31日まで(左)と改正後(右)の時刻表、改正後は平日7時10分発の仲町台行以外は「川向南耕地」を経由する。土・休日は8時・12時・16時の3本のみ運転(市交通局の時刻表ページより)

  • 新横浜駅前発:平日は1時間1本程度、9時・12時・15時台の運転無し。土休日は1日3本のみ

96系統(新横浜駅前~横浜労災病院前~日産スタジアム前~港北インター~川向南耕地~新開橋~大熊町~新羽駅)

新横浜駅前における「96系統」の3月31日まで(左)と改正後(右)の時刻表、改正後は循環ではなく新羽駅行となる。土・休日の運転はすべて無くなる(市交通局の時刻表ページより)

  • 新横浜駅前発:平日のみ11本、9時~15時の運転無し(土休日の運転無し)

▼(参考)東急バス「綱72」系統(新横浜駅前~鳥山大橋~日産スタジアム前~綱島駅)

  • 新横浜駅前発:1時間に1~2本(横浜労災病院に近い「鳥山大橋」と「日産スタジアム前」へのアクセスが可能)

今回のダイヤ改正は、運転手の労働時間に関する基準が変更され、乗務員が不足することにともなうもの。昨年(2023年)1月4日の路線再編時にも新横浜駅から川向町・東方町方面行の減便が行われていますが、今年のダイヤ改正でも影響が及ぶことになりました。

丘の上にある「都田地区センター・ケアプラザ」の玄関前まで乗り入れる「600系統」。大型車が入れないことから周辺の既存路線を減便したうえでワゴン車による実証実験の路線を設けたが、昨年夏まで運行した段階で都田地区センター・ケアプラザでの乗降は少なかったという。なお、同施設は坂道こそあるが「東方町」のバス停からも徒歩5分ほどでアクセスが可能(3月18日)

なお、都筑区の路線では、仲町台駅から東方町の丘の上にある「都田(つだ)地区センター・ケアプラザ」(2022年6月開所)などをワゴン車で巡回する「600系統」を実証実験として運行していましたが、市が定めた利用者数の目安(1日170人)に達することができず、3月31日(日)で運行を終えることになっています。

【関連記事】

<横浜市営バス>人員不足で3%減便、港北区内は39・41・96系統などに影響(2024年3月17日、今回のダイヤ改正について)

・【過去記事】東方町や折本町で「ワゴン車」バス実験運行、減便が続く赤字路線を補完(2022年12月27日、4月の改正で運行終了となる)

・【過去記事】市バスが1月4日改正、新横浜発「300系統」を分割、新羽~中山「28系統」新設(2022年12月8日、昨年1月の再編時)

【参考リンク】

「令和6年4月1日実施 ダイヤ改正について」(横浜市交通局)

2024年3月31日終了「市営バス 600系統(仲町台駅~都田地区センター・ケアプラザ~仲町台駅)の運行について」(横浜市交通局)