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今年(2022年)4月は港北区内の寺院でも12年に一度の“御開帳”が行われます。「薬師如来(やくしにょらい)」を本尊とする各寺院で寅(とら)年だけ仏像を拝観できる3つの霊場巡りがまもなく始まり、区内では札所(ふだしょ)となっている11の寺院で薬師像が公開されます。

「武南(ぶなん)十二薬師霊場」の案内チラシ(読者提供)

港北区内の寺院が札所となっている霊場巡りは、「武南(ぶなん)十二薬師霊場」「都筑橘樹(つづきたちばな)十二薬師霊場」「稲毛(いなげ)七薬師霊場」の3つ。すべて1番札所が港北区内の寺院にあるのが特徴です。

4月1日(金)から30日(土)まで1カ月にわたって開帳する「武南(ぶなん)十二薬師霊場」は、古代に「武蔵国(むさしのくに)」と呼ばれた地域の南部に位置し、港北区南部から神奈川区にかけての旧「城郷(しろさと)村」を中心としたエリアの12寺院を巡ります。

港北区内では新横浜・小机エリアの「貴雲寺(岸根町)」や「金剛寺(小机町)」「長福寺(篠原町)」が札所です。

「武南十二薬師霊場」で1番札所となっている岸根町の「貴雲寺(きうんじ)」

このほか、神奈川区が「東泉寺(羽沢町)」「薬王寺(七島町)」「満願院 能満寺(東神奈川)」「東光寺(東神奈川)」「三宝寺(台町)」の5寺、都筑区は「長王寺(池辺町)」「薬王寺長昌院(川向町)」の2寺院、保土ヶ谷区は「東光寺(上星川町)」「福生寺(上菅田町)」の2寺が札所となります。

また、4月1日(金)から20日(水)まで20日間の開帳となっているのが「都筑橘樹(つづきたちばな)十二薬師霊場」です。かつて「都筑(つづき)郡」と呼ばれ、現代は旧港北区(港北・都筑・青葉)だった地域の12寺をめぐります。

「都筑橘樹(つづきたちばな)十二薬師霊場」で1番札所となっている新羽町の「蓮華寺(れんげじ)」

港北区内の札所は、「蓮華寺(れんげじ=新羽町)」「浄流寺(新吉田町)」「正福寺(新吉田町)」「東照寺(綱島西1)」「大乗寺(大曽根台)」と最多の5寺院を数えます。

なお、今回は12ある札所のうち都筑区内の「清光寺」(4番札所=都筑区勝田町)と「自性院」(8番札所=茅ヶ崎南4)、「慈眼寺」(9番札所=中川7)は開帳を行っておらず、朱印済みの紙が東照寺に置かれているとのことです。

「稲毛(いなげ)七薬師霊場」で1番札所となっている高田西4丁目の「塩谷寺(えんこくじ)」

一方、「稲毛七薬師霊場」は7寺院をめぐるもので、開帳期間は4月3日(日)から10日(日)までの8日間に限られます。

日吉本町や高田町、川崎市高津区、宮前区、鶴見区獅子ケ谷など、江戸時代以前には“稲毛領”と呼ばれた旧「橘樹(たちばな)郡」の北部にある寺院のうち、港北区内では「塩谷寺(高田西4)」「西光院(日吉本町5)」「興禅寺(高田町)」が札所となっています。

3つの霊場巡りにおける港北区内の札所は次の通りです。

2022年4月「港北区内」の霊場巡り(11寺院)

※寺院名から公式サイトに、MAP部分からグーグルマップへそれぞれリンクしています

武南(ぶなん)十二薬師霊場

開帳期間:2022年4月1日(金)~30日(土)

  • 1番札所:貴雲寺(きうんじ)(岸根町:MAP=岸根交差点近く)
  • 7番札所:金剛寺(小机町:MAP=小机駅下車)
  • 8番札所:長福寺(篠原町:MAP=新横浜駅篠原口下車)

都筑橘樹(つづきたちばな)十二薬師霊場案内ページ

開帳期間:2022年4月1日(金)~20日(水)

  • 1番札所:蓮華寺(れんげじ)(新羽町:MAP=「新羽庚申掘」または「ししがはな」バス停から徒歩12~13分)
  • 2番札所:浄流寺(新吉田町:MAP=「貝塚」バス停近く)
  • 3番札所:正福寺(新吉田町:MAP=東山田駅から徒歩約10分)
  • 11番札所:東照寺(綱島西1:MAP=綱島駅西口下車)
  • 12番札所:大乗寺(大曽根台:MAP=大倉山駅から東横線陸橋経由で徒歩約10分)

稲毛七薬師霊場案内ページ

開帳期間:2022年4月3日(日)~10日(日)

  • 第1番札所:塩谷寺(えんこくじ)(高田西4:MAP=高田駅から徒歩約13分)
  • 第4番札所:西光院(日吉本町5:MAP=日吉本町駅下車)
  • 第6番札所:興禅寺(高田町:MAP=高田駅徒歩約11分、「天満宮前」バス停徒歩約5分)

)このほか周辺では緑区や都筑区、青葉区、町田市などの25寺院による「武相寅年薬師如来霊場」も4月9日(土)から5月8日(日)まで開帳が行われます

)この記事は、読者の方からの情報提供をきっかけに記事化しました。ありがとうございます

【関連記事】

<武南十二薬師霊場>岸根・小机・篠原など12寺院で開帳中、4月末まで(2022年4月22日、武南十二薬師霊場の寺院一覧も)リンク追記

12年に一度だけの「ご開帳」、高田や日吉本町、綱島西の寺院も実施中(横浜日吉新聞、2022年4月7日、北部の開帳詳細)リンク追記

【参考リンク】

シリーズわがまち港北「武南(ぶなん)十二薬師霊場」の紹介(連載第137回「12年に一度の霊場巡り~その6」より」)前回2010(平成22)年開帳時の内容です

シリーズわがまち港北「都筑橘樹(つづきたちばな)十二薬師霊場」の紹介(連載第136回「12年に一度の霊場巡り~その5」より)前回2010(平成22)年開帳時の内容です

シリーズわがまち港北「稲毛七薬師霊場」の紹介(連載第135回「12年に一度の霊場巡り~その4」より)前回2010(平成22)年開帳時の内容です、今回は文中の開催日程と異なります

書籍「わがまち港北2」の案内ページ(上記の3霊場巡りを写真付きで紹介)