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篠原口が変わる――。新横浜駅の「篠原口」(JR横浜線側)駅前に再開発を伝える看板が今年(2021年)1月13日(火)から新たに設置されています。同駅前のまちづくりを検討している「新横浜駅南口市街地再開発準備組合」によるもので、関係者によると「再開発へ向けた意気込みを広く伝えたい」との思いから設けたものだといいます。

篠原口の駅前に設けられた再開発準備組合による看板(2021年1月19日)

新横浜駅の篠原口側では、駅前の約3万5000平方メートル(約3.5ヘクタール)を対象に地権者らによる再開発準備組合が2018(平成30)年3月に発足。

計画の実務や技術面を担う協力企業として、羽沢横浜国大駅前での再開発にも携わる日鉄興和不動産と、「相鉄・東急直通線」(東急新横浜線)の開業後は新横浜駅へ乗り入れる東急株式会社の2社による共同企業体(JV)が2019(平成31)年3月に選ばれています。

新横浜駅「篠原口」の様子、駅前には駐車場が目立つ。右側は5階建てのオフィスビル「加祥ビル」(2019年7月)

篠原口の再開発では、大型ビルの建設などが想定されている一方、民間による計画にあわせて周辺の新たな道路や駅前広場といった公共インフラの整備も必要な状況。

特に自動車交通の面では、篠原口駅前へは岸根公園駅と大豆戸町(菊名駅西口)方面を結ぶ市道からのアクセスが可能となっているものの、新横浜1丁目方面からは歩行者用の通路しかなく、自動車は住宅街の生活道路を迂回する必要があります。

関係者によると、現在は再開発準備組合などが公共インフラ面も含めた再開発の計画案について「詳細を詰めている段階」だといいます。

JR横浜線の篠原口は新幹線の4番線ホーム(新大阪方面)の前方真横に位置する

相鉄・東急直通線の開業までは、最速なら1年9カ月後、遅くても2年2カ月後2022年下期=2022年10月~2023年3月を予定)に迫っており、篠原口駅前の動向にも注目が集まることになりそうです。

)この記事については、複数の読者の方から情報提供をいただきました。ありがとうございます。

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【参考リンク】

新横浜駅南部地区について(横浜市都市整備局)