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このほど新横浜トンネルが新横浜駅まで到達しました。鉄道・運輸機構(横浜市中区)の東京支社は、今年(2020年)9月に掘削(くっさく)工事を再開した「新横浜トンネル」(新綱島駅~新横浜駅、全長3304メートル)について、先月11月27日(金)に貫通したことを公表しました。

このほど貫通した「新横浜トンネル」の内部(鉄道・運輸機構東京支社の資料より)

新横浜トンネルは、地盤の弱い大豆戸町の環状2号線地下を掘削中だった6月に相次ぎ路面陥没が発生したことから、工事を一時中断。原因究明ののち、9月2日から残る550メートル区間の掘削を再開していました。

鉄道・運輸機構によると、先月11月27日に掘削機(シールドマシン)が環状2号線地下につくられた新横浜駅(相鉄・東急直通線の新駅)に到達したといい、これで新綱島駅(綱島東1)から新横浜駅までが地下トンネルでつながりました。今後はトンネル内のレール敷設などを行っていくとのことです。

なお、大豆戸町の環状2号線上では、路面陥没によって破損した地下埋設管(下水道・NTT・電気・水道・ガス)などを本復旧する工事が残っており、「市営バス車庫前交差点」と「港北年金事務所入口バス停」の2カ所付近では来年(2021年)年1月から7月下旬までの間に車線規制を行う期間があるとのことです。

相鉄・東急直通線の「新横浜駅」は、駅ビル前の環状2号線地下に設けられ、地上部では出入口の設置工事(奥の青い建物)も進む(12月8日)

2022年度下期(2022年10月~2023年3月)に開業を予定する「相鉄・東急直通線」(日吉~新横浜~羽沢横浜国大~西谷、約10キロ)のうち、東急電鉄が運行を担当する「東急新横浜線」(日吉~新横浜)では、日吉駅近くのトンネル出入口付近の工事と、「綱島トンネル」(全長約1100メートル)で掘削工事が進行。12月時点で半分以上の掘削を終えたとされています。

相鉄(相模鉄道)が運行を担当する「相鉄新横浜線」(新横浜~羽沢横浜国大~西谷)では、未開業となっている羽沢横浜国大駅と新横浜駅間の「羽沢トンネル」(全長約3500メートル)が今年2月に貫通しています。

【関連記事】

新横浜駅へ11月末ごろ到達予定、陥没後に工事再開の「新横浜トンネル」(2020年10月5日)

「新横浜トンネル」工事が9/2(水)に再開、環状2号線の規制も解除(2020年9月3日)

<鉄道・運輸機構に聞く>箕輪町と新綱島駅を結ぶ「綱島トンネル」の今(横浜日吉新聞、2020年7月20日、残る地下掘削区間について)

【参考リンク】

新横浜トンネル工事の紹介ページ(相鉄・東急直通線公式サイト)