新横浜・菊名・大倉山・新羽など港北区南部の地域情報サイト
新横浜・菊名・大倉山・新羽など港北区南部の地域情報サイト

羽沢横浜国大の駅前再開発は、「相鉄・東急直通線」(相鉄新横浜線/東急新横浜線)開業後の2023年度(2023年4月~2024年3月)に完成し、約1000人が住む街となる――。

トークライブに参加した5氏

先週(2019年)11月30日に開業した相鉄・JR直通線の羽沢横浜国大駅前では同日、相鉄(相模鉄道)などが主催する記念イベントの「ハザコクフェスタ」が開かれ、そのなかで企画された「トークライブ」(対談イベント)では、駅周辺のまちづくりをテーマ関係する5氏が登壇し、今後の期待や展望を語りました。

相鉄・JR直通線の計画当初からかかわってきた相鉄の古瀬円(まどか)専務取締役は、今回の開業について「平坦な道のりではなかった」といい、「工事がなかなか進まない時もあり、開業予定が当初より伸びてしまった時(相鉄・JR直通線の開業時期は2013年と2016年にそれぞれ延期を発表)が一番つらかった」と振り返ります。

相鉄の古瀬専務取締役と横浜市の菊地部長(右)

続いて、駅近辺の保土ヶ谷区で育ち、幼少時には羽沢周辺でカブト虫やサワガニを採っていたとの思い出を明かしたのが横浜市の都市整備局で都心再生を担当する菊地健次部長

同部長は羽沢周辺の歴史をひもとき、「東海道新幹線(1964=昭和39年)や第三京浜道路(1960=昭和40年)、東海道貨物線(1979=昭和54年)、さらには環状2号線(1998=平成10年)と交通インフラが駅周辺に開通してきたが、みんな通過していくものだった」と紹介。

「ここに拠点となる駅ができたことは大きなことで、新たなまちづりができる。神奈川区(駅が所在)と保土ヶ谷区(横浜国立大学が所在)の区境付近でもあるので、分断みたいなことにならないように、より良いまちづくりをしていきたい」と話しました。

横浜国大の高見沢教授(左)と、かつてこの地にあった倉庫の写真を示す寺田倉庫の寺田社長

横浜国立大学の大学院都市イノベーション研究院に所属する都市計画の専門家で、学長補佐をつとめる高見沢実教授は、同大学が1974(昭和49)年にゴルフ場跡地だった駅近くの保土ヶ谷区へ移転してきた経緯を念頭に、「まだ“新参者”ではあるが、まちづくりという意味では、街の一員としてこれから(地域に)恩返ししなければならないと思っている」と述べます。

さらに「(駅名に大学名が入ったことから)名に恥じぬよう、首都圏へ、さらには世界へ向かって発信できるよう頑張っていく」と力を込めました。

羽沢地区の地権者を取りまとめ、駅の開業やまちづくりに動いてきた寺田倉庫株式会社(東京都品川区)の寺田航平社長は、「(駅が位置する)この場所では、1978(昭和53)年ごろから営業倉庫を営んでいた」と、駅の建設前に同社が運営していた長谷倉庫について話します。

羽沢横浜国大駅の駅前となる位置で、かつて寺田倉庫が運営していた大型倉庫の画像が2009年8月撮影のグーグルストリートビューに残されている

また、同社長は「私自身も幼少時は(横浜国大のある)常盤台に住んでいて、横浜国大のグラウンドにこっそり入ってキャッチボールをしていた」とのエピソードも披露。

「(会社として)この地に進出したのは半世紀以上前の1965(昭和40)年からで、今は駅の半径5キロ圏内に45棟くらいの倉庫がある。会社創業の地は品川区の天王洲だが、羽沢は『第二の創業の地』に近い存在だ。まちづくりに何ができるのか、全力で考えていく」と述べました。

ビルの完成予想図を示しながら再開発計画を話す日鉄興和不動産の吉澤常務(右)

その寺田倉庫に協力する形で、羽沢横浜国大駅のまちづくりに参画した日鉄興和不動産株式会社(東京都港区)からは吉澤恵一常務取締役が登壇。

同社がみずほ銀行と日本製鉄(旧新日本製鉄)を母体とした企業であることから、「全国各地に製鉄所が置かれていたため、(跡地などで)色々なまちづくりを長い間やってきた」と紹介。

さらに、「実は私自身は横浜国大の卒業生で、ずいぶん前になるが、この地で勉強をした。社内にも多くの横浜国大の出身者がいる。この土地に思いを持っている人間で、まちづくりをやっていきたい」との決意を述べました。

タワマン階下はショッピングセンター

今回のトークライブでは、羽沢横浜国大の駅前再開発の計画内容についても話題となりました。

トークライブは司会者であるトーマス・サリーさんからの質問に答える形で展開した

テレビ神奈川(tvk)のニュース番組でもキャスターをつとめたフリーアナウンサーのトーマス・サリーさんが司会者となり、「タワーマンション階下の商業施設を運営すると聞いており、『相鉄・東急直通線』開業後の2023年度中の完成を目指してプランが進んでいるそうだが」と寺田倉庫の寺田社長に話を振る形で、再開発計画が明かされていきます。

質問に対し同社長は、「駅前の開発ということで、地元の方が親しんで使ってもらえるようなテナントを誘致できればと考えている」と回答。

イベントの会場内ブースでは再開発計画の完成予想模型も展示されていた

また、日鉄興和不動産の吉澤常務は、現段階でのイメージパース(完成予想図)を示したうえで、「低層階は寺田倉庫が運営するショッピングセンターとして、かなりにぎわいのある施設になる。その上にある住宅は、おおむね360世帯が入居でき、建物は20階から25階建てくらいの規模。ざっと1000人の方が住む」と話していました。

羽沢横浜国大駅の周辺で本格的に人口が増えてくるのは、2023年3月までに相鉄・東急直通線が開業した後ということになりそうです。

なお、駅の開業を記念した公開講演会は、今月(2019年)12月16日(月)の夕方に「成長する駅、発展する駅」と題して横浜国大でも開かれる予定です。

【関連記事】

<レポート>早ければ1年後に開業の「羽沢横浜国大駅」、再開発は“東急直通”時に照準(2018年10月1日、周辺再開発や横浜国大についても)

新横浜・篠原口駅前、南口再開発の準備組合が「東急電鉄」などを協力者に選定(2019年4月22日、新横浜でも日鉄興和不動産がまちづくりに参画)

【参考リンク】

相鉄による羽沢横浜国大駅の案内ページ

JR東日本による羽沢横浜国大駅の案内ページ(時刻表ページはこちら

【12月16日(月)開催】羽沢横浜国大駅開設記念イベント 講演会「成長する駅、発展する駅」(横浜国立大学都市科学部)

グーグル配信による広告と関連記事の紹介