新横浜・菊名・大倉山・新羽など港北区南部の地域情報サイト
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2本のハナミズキは、何色の花を咲かすのでしょうか。港北図書館横浜市菊名地区センター(菊名6)は、先週(2020年)10月16日午前、「40周年記念植樹式」を行い、10数名の関係者や来賓を招いての港北区の木・ハナミズキの植樹を行いました。

「40周年記念植樹式」を終えたばかりの横浜市菊名地区センターと港北図書館の皆さん。港北区の木・ハナミズキが2本植えられた

「40周年記念植樹式」を終えたばかりの横浜市菊名地区センターと港北図書館の皆さん。港北区の木・ハナミズキが2本植えられた

この日、ゲストに招かれた公益財団法人大倉精神文化研究所(大倉山2)の平井誠二理事長によると、1960(昭和35)年、今から60年前に建てられた現在の地区センター・図書館が入る建物には、元々は港北区役所や保健所、港北公会堂が入る総合庁舎だったとのこと。

1978(昭和53)年11月に現在の区役所(総合庁舎)が建設・完成したことにともない、区役所などが移転。1980(昭和55)年8月に、1、2階を港北図書館、3階を菊名地区センターとして開館しています。

「赤か白か、ハナミズキの花が咲くのが楽しみ」と植樹への想いを語った栗田港北区長

「赤か白か、ハナミズキの花が咲くのが楽しみ」と植樹への想いを語った栗田港北区長

当時は、1区に1館の図書館が横浜市内で整備される時期だったこともあり、市内7番目の図書館として港北図書館が誕生したとのこと。

式典では、栗田るみ港北区長や、同地区センターを運営するこうほく区民施設協会飯山精三理事長港北図書館友の会木村亜紀さん、同地区センター委員会・菊名北町町内会長井貞道会長や、青木邦男港北図書館長らがあいさつ。

出席者らによる記念の植樹、2本のハナミズキの苗木への土かけと水やりが行われました。

図書館友の会の木村さんは、アメリカの絵本「木はいいなぁ」を読み上げ、植樹や図書館への想いを語った

図書館友の会の木村さんは、アメリカの絵本「木はいいなぁ」を読み上げ、植樹や図書館への想いを語った

栗田区長は、「ハナミズキには赤と白、2種類あるらしいのですが、今回植樹した2本は、どちらの色になるかは咲いてみないと分からないそうです。めでたく紅白1本ずつだといいな、と思っていますが、来年の多分6月頃には花をつけるのではといわれており、その時まで楽しみにしたい」と、桜の名所として知られる敷地内にハナミズキが植えられることで、ますます地域の人々の目を楽しませてくれるのではと語ります。

図書館友の会の木村さんも、「植樹と聞いてワクワクしてやってきました。理由がこの本の中にあります」と、木のある生活の素晴らしさを描いたアメリカの絵本「木はいいなぁ」(偕成社、1976年4月発行)の2ページを読み上げ、「この木、ぼくが植えたんだよ」と語る登場人物に自身を重ね、絵本の世界観と重なる心境を披露します。

菊名地区センター委員会の長井会長も、盛大に40周年を祝うことができなかった「コロナ禍」を嘆きながらも、地域の代表としての心からのお祝いの言葉を述べていた

菊名地区センター委員会の長井会長も、盛大に40周年を祝うことができなかった「コロナ禍」を嘆きながらも、地域の代表としての心からのお祝いの言葉を述べていた

同図書館の司書は、ハナミズキが、日本から贈られた桜の返礼として1915(大正4)年にアメリカから贈られたというエピソードを披露。

区のキャラクター「港北区ミズキー」も、1991(平成3)年に港北区の木として選定されたこのハナミズキが由来となっており、区政70周年を記念して2009(平成21)年に誕生。「ハナミズキの妖精」として、帽子のピンク色の中央部分にその花が描かれており、広く区内地域でも親しまれています。

「40周年記念植樹式」の晴れの企画を行った青木図書館長(中央)と池田館長(左)

「40周年記念植樹式」の晴れの企画を行った青木図書館長(中央)と池田館長(左)

青木図書館長は、今回の式典に合わせて一青窈(ひととよう)さんの2004(平成16)年発表の人気曲「ハナミズキ」を式典内でのBGMに選定。式典前に流した菊名オリジナルの盆踊り「菊名音頭」とともに、会場内の雰囲気を盛り上げます。

着任した2017(平成29)年以降、年間の利用者数を約2万人増の約12万人(コロナ以前の数値)まで増やす実績も挙げてきたという菊名地区センターの池田一彦館長も、「地域コミュニティの場として、特に子育て世代の皆さんには、これまでより広い中会議室で行っている子育て支援者によるプレイルームにお越しいただければ」と、コロナ禍でコミュニティがなかなか作りにくいともいわれる子育て世代の保護者たちにも、短い時間であっても、顔を出してもらい、一人でも友人や知り合いを作ってもらいたいとの想いを熱く語っていました。

大倉精神文化研究所の平井理事長が最後の水やりを行った

大倉精神文化研究所の平井理事長が最後の水やりを行った

港北区では、今年10月に「第二次港北区読書活動推進目標」を掲げ、子どもたちの成長に応じた読書活動の推進や、だれもが読書に親しみ楽しむきっかけづくりの推進といった4つの目標に沿った図書に関する活動を行っていく計画となっています。

「築60年」という歴史、また元々図書館として建てられた建物でなかったことから、現状では2階には高い書棚を置くことができないともいわれ、蔵書数がわずか約19万冊にとどまる港北図書館。

「40周年記念植樹」後に記念撮影も。「コロナ禍」による地域行事の中止のため、なかなか一同に会することができなかったメンバー同士が、久しぶりに顔を合わせることができた

「40周年記念植樹」後に記念撮影も。「コロナ禍」による地域行事の中止のため、なかなか一同に会することができなかったメンバー同士が、久しぶりに顔を合わせることができた

地域にゆかりの書籍や、地元出身の作家による出版物の寄贈といった「書籍や資料の蓄積もまだだまだこれからの段階です」と平井理事長が語るように、より地域の人々に愛し、利用してもらいやすい図書館の役割を強化するのか。

また、地域交流の拠点としてのみならず、昨年(2019年)の台風19号の襲来時には、任意の避難場所としても使用されたという同地区センターが、これからの地域まちづくりにおいてどのような役割を果たしていくのか。

「コロナ禍」と「デジタル化」時代の2つの流れと市の税収不足、さらなる少子高齢化の進展といった「厳しい試練」が次々とやってくるであろう図書館、そして同地区センターの存在感にますます注目が集まる「40周年」となりそうです。

【関連記事】

<港北図書館>3カ月超の苦難を経て「再開」、座席半減も館内で閲覧可能に(2020年6月29日)

【参考リンク】

ハナミズキ何色かな?(港北図書館友の会・アメーバブログ)

菊名地区センター公式サイト(一般財団法人こうほく区民施設協会)

横浜市港北図書館のサイト(横浜市)

港北区の歴史と文化(シリーズ わがまち港北)~第124回 区役所庁舎も70周年 -区制70周年記念-(公益財団法人大倉精神文化研究所)※平井誠二現理事長が執筆している

平井さんの著作「わがまち港北」の紹介サイト