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地域に愛され5周年を迎えた手作りパン店が、地元・小学生とコラボした「小机まちプロジェクト」による地域の名物パン3種類を商品化。

移転リニューアル開店日に発売を開始、子どもたちの「まちの夢」が広がります。

手作りパンの店「ときわや」が12月13日に移転リニューアル・オープン。小机小学校と連携した3つの「ご当地パン」が新発売された

手作りパンの店「ときわや」が12月13日に移転リニューアル・オープン。小机小学校と連携した3つの「ご当地パン」が新発売された

昨年(2022年)創立40周年を迎えた横浜市立小机小学校(小机町)では、今年度(2023年度)の3年生の「総合的な学習の時間」で地元・小机町で事業を営む手作りパンの店「ときわや」と初めて“新商品の開発”で連携。

小机城址と横浜F・マリノスや日産スタジアムをイメージした「小机城トリコロールパン」(300円、価格は全て税込)、小机城址市民の森の竹林にちなんだ「竹メロンパン」(280円)、「竹とうろうあまっちゃパン」(280円)の3種類が、今月(2023年)12月13日(水)から新発売されました。

校長室で買ってきた3種類の「ご当地パン」を撮影。ツバキは学校内で咲いていたもの。クリスマスツリーのオーナメントで冬の季節感アレンジした

校長室で買ってきた3種類の「ご当地パン」を撮影。ツバキは学校内で咲いていたもの。クリスマスツリーのオーナメントで冬の季節感アレンジした

2018(平成30)年10月から新しい店舗の向かい(横浜上麻生道路沿い)で「ときわや」はパン店を営んできましたが、先月11月29日をもって閉店。

ちょうど2週間ほどの準備期間を経ての移転オープン日には、同小学校の遠藤淳子校長が来店し、「取り置きをお願いしていました」という3種類のパンを同店で購入。

店頭に掲げられた小机小学校3年生からの「メッセージボード」。パン開発・販売への感謝の想いが綴られている

店頭に掲げられた小机小学校3年生からの「メッセージボード」。パン開発・販売への感謝の想いが綴られている

創立35周年で誕生した小机小学校キャラクターの「かしわくん」と「もっちーちゃん」もリースに描かれていた

創立35周年で誕生した小机小学校キャラクターの「かしわくん」と「もっちーちゃん」もリースに描かれていた

前日に3年生の代表児童が届けたという移転オープンを祝うメッセージボードや飾りで彩られた店内に目を輝かせながら、同店スタッフに感謝の想いを伝えていました。

「小机らしいパン」を3年生児童とコラボで開発

これまでも、小机城主の笠原家の家紋であり、校章にも描かれた「柏」の葉にちなんだ「小机柏餅風あんぱん」を販売するといった“地域密着”の試みを行ってきた同店。

「もともとは『まちたんけん』で子どもたちが『ときわや』さんと出会い、パンづくりの打診を子どもたちにいただくことができました」と遠藤校長。

「小机城トリコロールパン」のコンセプト作文(小机小学校の児童の執筆・画、同提供)。発売時は「取り扱える材料の都合上、ヨーグルトクリームをミルククリームに変更しました」と常盤さんは語る

「小机城トリコロールパン」のコンセプト作文(小机小学校の児童の執筆・画、同提供)。発売時は「取り扱える材料の都合上、ヨーグルトクリームをミルククリームに変更しました」と常盤さんは語る

国語の時間に「パンのコンセプト」を子どもたちが作文にしたためて提案するチャレンジや、同店を経営するパン職人の常盤豊隆さん家庭科の授業の時間に来校し、調理実習として手仕込みの生地を捏(こ)ね、生地を丸めて「ちぎりパン」を作るといった、パンづくりを学び体験するという時間も過ごすことができたといいます。

さらに先月11月4日には、横浜市政策局共創推進課が主催するイベント「社会課題の解決を目指すヨコラボ2023」(パシフィコ横浜=横浜市西区で開催)での「横浜の未来を考える」イベントにも代表児童が参加。

「小机城トリコロールパン」のコンセプト作文(小机小学校の児童の執筆・画、同提供)。常盤さんは「パサつき防止のため、断面をホワイトチョココーティングしました」との工夫を行ったとのこと

「小机城トリコロールパン」のコンセプト作文(小机小学校の児童の執筆・画、同提供)。常盤さんは「パサつき防止のため、断面をホワイトチョココーティングしました」との工夫を行ったとのこと

11月26 日(日)にに城郷小机地域ケアプラザ・城郷小机地区センター(小机町)で行われた「城郷フェスタ」では、「総合的な学習の時間」の発表として、地域に向けての今回のプロジェクトのPRを行ったといいます。

今後も「2、3品ずつ入れ替えで製作・販売を」と常盤さん

今年6月に「パン作り」の提案を3年生の担任教諭から打診されたという常盤さんは、「“製品造り”の楽しさを体験させてあげたいと思い、学校からの提案を引き受けることにしました。自分も会社に勤めていた時に製品を提案する機会があったのですが、それが販売された時には感慨深いものがありました」と、今回のコラボレーションを快諾した理由について説明します。

全て常盤さんの「手作り」による販売となることから、「(早い段階で)パンが売り切れてしまう日もあります」とのこと。

「小机城トリコロールパン」のコンセプト作文(小机小学校の児童の執筆・画、同提供)。常盤さんはパサつき防止のため、断面をホワイトチョココーティング。灯りをイメージした「星」クッキーを配置することでより一層の輝きを増したように見える

「小机城トリコロールパン」のコンセプト作文(小机小学校の児童の執筆・画、同提供)。常盤さんはパサつき防止のため、断面をホワイトチョココーティング。灯りをイメージした「星」クッキーを配置することでより一層の輝きを増したように見える

パンの提案は、今回の3種類以外にも一人ひとりの児童により行われてきていることもあり、「今回のそれぞれの商品について、製造可能な数量は未定です。全て一人で作っているため、店のパンの製造も追いついていない状況となっています。ただ、取り置きは承っておりますので、お申し出ください」と、常盤さんは、子どもたちが今回のプロジェクトの成功を喜んでくれていることを嬉しく感じているといい、学校との連携によるパン作りや販売は今後も継続して行っていく意向とのことです。

発売初日のお昼前に遠藤校長が訪問した際には「小机城トリコロールパン」は店頭にはなく取り置きでの購入となった

発売初日のお昼前に遠藤校長が訪問した際には「小机城トリコロールパン」は店頭にはなく取り置きでの購入となった

今年4月に着任した遠藤校長は、同23日(日)に4年ぶりに開催された「第28回小机城址まつり」で、小机城主(城代)笠原越前守信為(かさはら えちぜんのかみのぶため)の『重臣』役として、武者行列と出陣式に甲冑を纏(まと)い参加した経験も「印象深い出来事でした」と語ります。

その時に初めて知ったという、小机周辺エリアの魅力を、子どもたちの学びの場で発見し、また「体感」してもらいたいと強く感じているといいます。

小机小学校では、小机の街を「探検」し、さらなる魅力を発掘し、地域全体を盛り上げていく活動につなげていく予定

小机小学校では、小机の街を「探検」し、さらなる魅力を発掘し、地域全体を盛り上げていく活動につなげていく予定

「来年の『小机城址まつり』では、学校に幟(のぼり)を立てるといったアイデアも浮かんでいます」と語る遠藤校長。

遠藤校長をはじめとした同小学校の児童、教職員のチャレンジが、さらに小机の街に住まい生きる人々に届き、小机の街をさらに盛り上げ、“ふるさとの街”としての想いをより熱く共有できる場所になることが大いに期待できそうです。

【関連記事】

<レポート>小机城址まつりが4年ぶり「復活」、武者行列や会場に“賑わい”戻る(2023年4月24日)

小机城址「竹灯籠まつり」は11月5日(土)、地元小学生や中学校美術部の作品も(2022年11月4日)※ 小机小学校による作品展示も

小机小が40周年で記念集会、マーチングバンドの演奏披露やドローン空撮も(2022年6月6日)

【参考リンク】

横浜市立小机小学校のサイト

3年 総合的な学習の時間「小机まちプロジェクト」(同)

手作りパンの店 「ときわや」Facebookページ ※「泉谷寺前」バス停より徒歩1分。営業は 9時から18時30分まで、売り切れによる早めの閉店有。木曜・日曜定休とのこと

手作りパンの店「ときわや」インスタグラム