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4年ぶりの開催まで「カウントダウン」――例年より“縮小”しての開催となるものの、“地域ぐるみ”で行うイベントへの想いは、これまで以上に熱く強いものとなりそうです。

パレードは午前10時に小机駅南口に近い雲松院(小机町)前付近からスタート。パレードが行われる「横浜上麻生道路」周辺にはのぼり旗が掲げられイベント開催ムードを盛り上げている(4月12日)

パレードは午前10時に小机駅南口に近い雲松院(小机町)前付近からスタート。パレードが行われる「横浜上麻生道路」周辺にはのぼり旗が掲げられイベント開催ムードを盛り上げている(4月12日)

小机城址まつり実行委員会とその中核を担う城郷地区連合町内会は、いよいよ今月(2023年)4月23日(日)10時より、「第28回小机城址まつり」を開催します。

横浜市港北区内の歴史的資産である「小机城(城址)」由来やその歴史の理解を促進し、地域の観光振興を図ることを目的として、毎年春に実施されてきた「城址まつり」。

「新型コロナ禍」による中止によるブランクと、準備期間における感染症拡大の影響もあり、例年大掛かりに行われてきたパレードも、規模や距離を大幅に縮小し「武者行列」を主体として行われる予定です。

小机辻交差点を経て終着地点の「金剛寺」へ向かう予定

小机辻交差点を経て終着地点の「金剛寺」へ向かう予定

パレードのスタート地点は、これまでの三会寺(さんねじ=鳥山町)から変更し、午前10時小机駅南口に近い雲松院(小机町)前付近からスタート。

横浜上麻生道路を経由し、各所にて鉄砲隊による発砲演技を行いながら、北西に約600メートルほど離れた金剛寺(同)まで練り歩きます。

今回、これまでの「小机城址」に代わり、新たに最終地点となった金剛寺では、恒例の「出陣式」11時から行う予定です。

「金剛寺会場」では、城郷地区の各種団体などによる模擬店や、「小机城址の魅力」解説コーナーを設置するほか、10時から横浜市立城郷中学校吹奏楽部の演奏や、城址太鼓の披露、10時30分からはセレモニーの開催を予定。

小机駅前でも模擬店や12時からの「演芸会」14時からの「お楽しみ抽選会」といった催しを行う予定

小机駅前でも模擬店や12時からの「演芸会」14時からの「お楽しみ抽選会」といった催しを行う予定

「小机城のあるまちを愛する会(城まち会)」による小机城址市民の森(城址公園)の案内も予定されており、9時30分から受付を開始するとのこと。

「小机駅前会場」でも、10時から15時まで小机商店街協同組合を中心とした模擬店や、12時からの演芸会、14時からのお楽しみ抽選会といった催しを行う計画です。

イベントは小雨決行ですが、雨天となった場合は催し内容を変更する場合があるとのこと。

当日に本降りの雨や荒天が予想される場合は、開催日から前々日となる4月21日(金)17時までに中止の判断を行う予定とのことです。

小机初代城主「笠原越前守信為」公の法要も

「新型コロナ禍」以前までは、前年夏頃から時間をかけて大掛かりな準備を行うはずの「小机城址まつり」ですが、今年の開催においては、準備期間も昨年秋以降と大幅に短縮。

小机初代城主・笠原越前守信為が建立したとされる雲松院で法要が行われた(3月12日)

小机初代城主・笠原越前守信為が建立したとされる雲松院で法要が行われた(3月12日)

「港北区三大まつり」の一つと呼ばれるイベントだけに、これまでは港北区エリアの青少年指導員やスポーツ推進委員などの協力を得て500人規模でのパレードを実施してきましたが、今年は「地元(城郷地区)」中心の約100人規での実施となる予定です。

先月3月12日(日)午前には、パレードの中心的役割を担う小机初代城主笠原越前守信為(かさはらえちぜんのかみ・のぶため、~1557年)の法要を、信為が建立したとされる雲松院で実施。

実行委員会を組織する城郷地区連合町内会に所属する自治会・町内会長らが集い、信為の霊を弔(とむら)いました。

牧義一実行委員長(城郷地区連合町内会会長)は「地域ぐるみ」で行うイベント開催に向けて「まずは再開できることになった」ことへの喜びをかみしめているかのようだった(4月10日、小机堀崎町内会館)

牧義一実行委員長(城郷地区連合町内会会長)は「地域ぐるみ」で行うイベント開催に向けて「まずは再開できることになった」ことへの喜びをかみしめているかのようだった(4月10日、小机堀崎町内会館)

この法要は、1993(平成5)年の第1回開催以降、イベントが好評を博して恒例化するなかで、“復活すべき”との声を受けて行われるようになったといいます。

今年も、信為役には、昨年度(2022年度)から港北区役所に着任した、地元・大倉山出身の漆原順一区長が扮(ふん)する予定となっており、新たなゴール地点となった金剛寺までの道のりを初となる甲冑(かっちゅう)姿で率いる姿にも大きな注目が集まりそうです。

「新型コロナ禍」以降の城郷地区のイベントは、現在、地域各所で開催されている「桜サクプロジェクト」(しろさと絆プロジェクト実行委員会、4月4日~27日)など“コロナ禍”でも実施できる範囲でのイベント、また昨年(2022年)に3年ぶりに復活の兆しを見せた「盆踊り」などの実施にとどまってきました。

まずは“城郷地区”ぐるみでの大型イベントの“再開”そのものが、明るい話題として、地域内外で受け留められることになりそうです。

【関連記事】

<レポート>小机城址まつりが4年ぶり「復活」、武者行列や会場に“賑わい”戻る(2023年4月24日)※リンク追記

小机城址まつりが「4年ぶり」復活、パレード“発着地点”変更し準備を加速へ(2023年1月11日)

・【開催中止の記事】<新型コロナ>“港北区三大祭り”は2つ中止に、「小机城址まつり」も断念(2020年4月7日)※2021年、2022年も中止となった

・【過去の告知記事】中世の歴史伝える武者行列にも注目、2019年「小机城址まつり」は5/19(日)に(2019年5月14日)

【荒天予報のため武者行列などは中止】2018年の「小机城址まつり」は4/15(日)、武者など500人が城址までパレード(2018年4月11日)※道路渋滞や悪天候時のケガなどの懸念を考慮し2023年は発着地点を変更

【参考リンク】

小机城址まつり(港北区地域振興課)※最新情報を掲載