小机小学校が「40歳の誕生日」――全校集会とマーチングバンドの演奏で記念すべき1日を祝います。

小机小学校が創立40周年で児童らによる運営委員会が企画する「記念集会」が開かれた。マーチングバンドの学校内での演奏は3年ぶりだという(6月1日)
小机町の横浜上麻生道路にも近い小机小学校(小机町)では、先週(2022年)6月1日(水)に、学校創立40周年を迎えての「記念集会」を開催。
全校生徒約570人が参加し、3年ぶりとなる学校内での同小学校マーチングバンドの演奏もおこなわれ、開校記念日を祝う集会を盛り上げました。
新型コロナウイルス感染症の拡大から、学校行事なども大きな制約を受けてきた同小学校。
「コロナ禍」前であれば学校に招かれるはずの保護者や地域の人々も参加することはできず、PTAやマーチングバンドの保護者といった限られた人々のみ来校が許可されるという状況に。
それでも、「この日の様子を撮影し多く保護者にも伝えたい」と、同小学校おやじの会の松尾明代表らが来訪し、ドローンを飛ばして集会の様子を上空から撮影。児童や教職員、来校者らを驚かせていました。
また、集会後は各教室で「40周年記念誌」(夏頃までに完成予定)について紹介する15分間の紹介ビデオ作品を校内放送の生中継内で上映。
学校の節目となる記念日の感動を各教室で、全校児童らと分かち合うシーンが見られました。
今回おこなわれた「記念集会」は、児童らによる「運営委員会」が企画したといい、第11代目となる鈴木康史校長は、「小机小学校の周辺には緑が多く、自然豊かでおおらかな雰囲気に満ちた学校。学校が大好きな子どもたちが多いですね」と、着任4年目となった日々のなかで迎えた記念日のイベントが、在校児童による企画運営で実現できたことを喜びます。
18人の児童が参加したマーチングバンドの校内での演奏披露も、コロナ禍の影響で3年ぶりに実現したといい、大会で演奏するという曲目など全2曲を披露。
リズミカルな曲の演奏時には全校児童も夢中になり拍手で盛り上げるシーンも見られていました。
「学校創立時に児童だった世代が、まだ“親世代”なので、40周年は本来はそれらの世代の方々にとっても学校を身近に感じられる状況です」と鈴木校長が語るように、PTAやおやじの会などの活動も活発な同小学校ならではの学校支援の取り組みとしておこなわれています。
集会内で児童らが力強く「つなげていきたい思い」として語った「あいさつ運動」(※「あ」かるく「い」つも「さ」きに「つ」づけるの意味)や「たてわり」(縦割り=交流・班での行動)、そして伝統となっているという「ソーラン節」といった同校ならではの伝統も、これから長く引き継がれていくことが望まれます。
学校の昇降口前に植えられている2本のカシワ(柏)の木は、冬になっても葉を落とさず、その間から新しい芽が出てくるという特色を持っています。
「より大きく、強く」育つ象徴としてのカシワの木が、子どもたちの成長を見守っている同小学校が、アフターコロナに向けての活動を少しずつ再開し、本来あるべき「地域との融合」がより大きくみられるシーンの復活を、日々祈りたいものです。
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【参考リンク】
・学校紹介~沿革(同)