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新横浜線の開業環状2号線を走る市営バス「104系統」(鶴見駅西口~末吉橋~トレッサ横浜~新横浜駅前)の乗客数が増えているといいます。

きのう(2023年)10月16日に開かれた横浜市会(市議会)の「決算第二特別委員会」で、安西英俊市議(港南区選出、公明党)の質問に市交通局が明かしました。

鶴見駅西口と新横浜駅前を結ぶ市営「104系統」(2023年3月、新横浜駅前)

自動車本部の本田聡部長によると、今年6月の乗車実績を昨年度と比較したところ104系統の乗客数が11.1%増になっていたといい、「新路線開業にともなう影響は一定程度あった」と述べています。

104系統は末吉橋(鶴見区)から新横浜駅前まで環状2号線を走っており、港北区内ではトレッサ横浜をはじめとした師岡町内や、港北区総合庁舎前(環状2号線上、消防署付近)を経由。

区内では臨港バスが同様の経路を並走しているにも関わらず、市営バスでは数少ない黒字路線となっています。

104系統は新型コロナ禍の影響を受けた年でも黒字を維持していた貴重な路線(2023年9月、新横浜駅前)

このほか新横浜駅前の発着路線では、菅田町(神奈川区)と新横浜駅を結ぶ「295系統」(※1日3往復、菅田町~菅田町入口~山王森公園前~又口橋~新横浜駅)も16.8%の増加。

一方、相鉄新横浜線が並行することになった鶴ヶ峰駅と新横浜駅を結ぶ「129系統」(鶴ヶ峰駅~西谷駅前~羽沢団地前~三枚町~又口橋~新横浜駅)は3.3%減になっていたとのことです。

鶴ヶ峰駅と新横浜駅を結ぶ「129系統」は3%の減少となっていた(2019年8月、鶴ヶ峰駅バスターミナル)

三村庄一局長は「来年度から深刻な乗務員不足が見込まれている状況のなか、現時点では増便などの見直しは考えていないが、今後のご利用状況を注視しながら必要に応じて検討していく」と話していました。

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【参考リンク】

横浜市営バス「新横浜駅前の発着路線一覧」(41系統や104系統など)