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城郷小机地域ケアプラザの武隈評吾(ひょうご)所長、登壇する木村光義さん、石田仁さん、企画担当の関根幸恵さん(写真左より・2019年8月、同ケアプラザ内の多目的ホールで)

城郷小机地域ケアプラザの武隈評吾(ひょうご)所長、登壇する木村光義さん、石田仁さん、企画担当の関根幸恵さん(写真左より・2019年8月、同ケアプラザ内の多目的ホールで)

生きがい就労、そして地域活動の2人のスペシャリストが登壇します。

JR小机駅前の城郷小机地域ケアプラザ(小机町)では、来月(2019年)9月1日(日)10時から12時まで、同ケアプラザ内の多目的ホールにて、参加無料の公開講座「地域で見つかるセカンドライフ」を開講します。

今回の講師として招かれたのは、昨年(2018年)春にアピタテラス横浜綱島店内にオープンした、横浜市内で第2番目となる「港北区生きがい就労支援スポット」(綱島東4)の統括責任者・石田仁(ひとし)さん、地元・小机に根差した地域活動を行うことを目的に昨年1月に誕生した「小机城のあるまちを愛する会」会長の木村光義(みつよし)さん

城郷小机地域ケアプラザで来月(2019年)9月1日(日)10時から12時まで開催される公開講座「地域で見つかるセカンドライフ」の案内チラシ(主催者提供)

城郷小机地域ケアプラザで来月(2019年)9月1日(日)10時から12時まで開催される公開講座「地域で見つかるセカンドライフ」の案内チラシ(主催者提供)

地域で「働く・学ぶ・参加する」ことを目的とし開講される今回の講座。「人生の次なるステージに向け、これから何かを始めたい方や地域デビューのきっかけになることを目的とし、企画しました」と、同ケアプラザで生活支援コーディネーターを務める関根幸恵さんは、今回の“2人の地域専門家”を招へいした理由を説明します。

もし、サラリーマン・サラリーウーマンなど「地域を離れて就業していた」人が、地域社会に戻り“生きがい”をもって仕事やボランティア活動などを行うためには、というシーンを想定。

定年退職後や近々定年を迎える人、早期退職後などに地域での働き方を模索中の人、自分の特技や知識を活かし地域に貢献したいという気持ちを持っている人や、自分の住む地域で仕事やボランティア活動などを探している人など、いわゆる「第二の人生」をより豊かに過ごすためのノウハウを提供する予定です。

「生きがい」をもって働く就業ノウハウを石田さんが指南

昨年4月からスタートした「港北区生きがい就労支援スポット」での、就労支援などの相談に訪れた人は、これまでで約950人。うち約230人もの新規就業が決定。おおむね3回程度の訪問が平均的回数と、統括責任者の石田さんは分析します。

アピタテラス横浜綱島店内にオープンした、横浜市内で第2番目となる「港北区生きがい就労支援スポット」(写真)で統括責任者・石田仁さん。来館する一人ひとりの就労や就業を支援している(2019年8月)

アピタテラス横浜綱島店内にオープンした、横浜市内で第2番目となる「港北区生きがい就労支援スポット」(写真)で統括責任者・石田仁さん。来館する一人ひとりの就労や就業を支援している(2019年8月)

「シニアに突入する世代でも、就職希望が9割と、働くことに高い意欲を持っている方が多いと感じますが、就業のみならず、地域でのボランティア活動といった、さらに幅広いフィールドでの一人ひとりの活躍の場を開拓しています」と石田さん。

例えば企業であれば、一見、厳しくも映る就業条件を、実は人手不足で苦しむ企業にとってもメリットがある条件に見直す提案交渉を、石田さんが自ら行うことで、相談者が就業しやすい環境を整えていると、その活動の秘訣(ひけつ)を説明します。

「生きがい就労スポットに来てもらったうえで、企業やボランティア団体に推薦できるので、マッチング率もぐっとあがるのです」と、相談者と向き合い、真に求める環境や、各人の適性なども見極めたうえでの企業や各団体との出会いをアレンジすることで、お互いの本音を見極め、お互いが求める“就業の場”を創出することができているとのこと。

人柄、スキル、居住地などの情報でまずはマッチングすることから、同施設では個人情報も守られるとのことで、「安心して仕事やボランティアも探していただけるよう努めています。ボランティアや仕事などへの就業支援の実体験を重ねる中、皆さんがもとめる“生きがい”探しのヒントになる事例をご提示できたら」と、石田さんは、当日の講演への準備を重ねていると語ります。

「小机城」でまちおこし、学生から80代までが集う場を実現

一方、横浜市立小学校で校長も務めたキャリアを持つ「小机城のあるまちを愛する会」会長の木村さんは、地元・小机宿根町内会や、城郷地区連合町内会でも活躍する、まさに“地域のスペシャリスト”

「小机城のあるまちを愛する会」会長の木村光義さん。自ら住まう小机の街や小机城、そして世代を越えて交流できる仲間たちへの想いは熱い。今年秋(10月20日)にも、第2回目となる「小机城秋の陣」を早くも企画中(2019年8月)

「小机城のあるまちを愛する会」会長の木村光義さん。自ら住まう小机の街や小机城、そして世代を越えて交流できる仲間たちへの想いは熱い。今年秋(10月20日)にも、第2回目となる「小机城秋の陣」を早くも企画中(2019年8月)

同会の発足から毎月第3日曜日の定例会開催、講演会「小机城秋の陣」イベントの企画実施など、昨年の立ち上げ以降、多彩な活動を繰り広げてきました。

会のコンセプトも、各町内会や小机商店街協同組合、公的機関や地区内の関連事業所など、街を取り巻く各方面との連携から成り立つことを明確化しており、会員も「歴史部会」「まちおこし部会」2つの部会で会を盛り上げていくというスタイルを実践。

大学生から80代までが集う「街のプロジェクト」チームとして、非営利組織から民間企業をも巻き込む存在感をもって、地域活性化を具現化することに成功しています。

ライフワークは「地域の魅力を発信した町づくり」だという木村さん。「小机城の歴史を学び、地域デビューのきっかけとしてもらえたら。若い人も集い、店舗経営者なども賛同してくれる会の盛り上がりを伝えたいと思っています」と、今回の登壇に向けての想いを吐露します。

城郷小机地域ケアプラザは小机駅南口から徒歩1分とアクセス便利。「地元・小机の街づくりを知るばかりでなく、少し離れた『港北区生きがい就労支援スポット』の取り組みも知ってもらえたら」と、同ケアプラザは、当日の多くの参加を呼び掛けている(2019年8月)

城郷小机地域ケアプラザは小机駅南口から徒歩1分とアクセス便利。「地元・小机の街づくりを知るばかりでなく、少し離れた『港北区生きがい就労支援スポット』の取り組みも知ってもらえたら」と、同ケアプラザは、当日の多くの参加を呼び掛けている(2019年8月)

小机城に関するグッズや飲食物のアイデアなども商品化に至ることもあり、「これからもたくさんの人々の参加を促していきたい」(木村さん)と、シニア世代のみならず、若年層も巻き込み、多世代で地域を盛り上げる秘訣やノウハウを、今回の講演を通じて惜しみなく披露する予定です。

「人手不足」とは言われながらも、実際は年齢や性別、学歴など、「見えない壁」も歴然として存在するかの日本社会での就労環境において、新しい「地域での生き方探し」の一助になる両スペシャリストの登壇

小机や港北区周辺に住まう人はもちろん、近郊エリアに通い、行き交う人にとっても、「就業」と「地域活動」の2つの“生きがい”を基軸に据えた今回の公開講座は、参加する一人ひとりの生き方の大きなヒントとなることが期待されそうです。

当日の参加は先着順で40人まで。入場無料。同ケアプラザへの来所または電話(045-478-1133)での事前申込が必要です。

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【参考リンク】

横浜市城郷小机地域ケアプラザのサイト(社会福祉法人秀峰会)※受講申込先

横浜市城郷小机地域ケアプラザのFacebookページ

Kozubo@城郷小机地域ケアプラザのTwitter