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戦後すぐの港北区内を空からとらえた「空中写真」を通じて激変した街の姿を知ることができます。

港北図書館は今月(2023年)8月8日から31日(木)まで「港北区の空中写真」と題し、同館が所蔵する1947(昭和22)年と1979(昭和54)年の空中写真を比較展示しています。

8月31日(木)まで港北図書館で行われている展示「港北区の空中写真」の様子(港北図書館提供)

同館では日吉から大倉山、菊名など港北区内の各地区が写された空中写真を多数所蔵しており、地域資料の一つとして広く知ってほしいとの思いから今回の展示を企画したといいます。

展示された空中写真は、戦後すぐのものには田畑ばかりが広がっており、高度経済成長期を経た昭和50年代には家々が密集しつつある様子がとらえられています。

特に注目は大曽根から大倉山にかけての変化で、曲がりくねっていた鶴見川が戦後に直線化され、船荷の積み下ろし場所だった旧太尾河岸(かし)(大倉山6丁目付近)の付近が埋め立てられています。

また、かつての鳥山川が埋め立てられて現在の「太尾新道」が登場しつつある新横浜から大倉山にかけての様子など、空中写真が伝える街の変化に注目したいところ。

地域の歴史に関する貴重な書籍も紹介されており、借りることもできる

展示が行われている図書館1階の「港北まちの情報コーナー」では、区に関する関連書籍もあわせて紹介されており、より深く各地域の歴史を学ぶことができそうです。

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【参考リンク】

2023年8月8日(火)~8月31日(木)展示「港北区の空中写真」(港北図書館1階「港北まちの情報コーナー」で実施)