4年ぶりに「武蔵山」に関するパネル展示会と講演会が企画されました。
港北図書館は、神奈川県出身者では唯一の横綱で、戦前の大相撲で活躍した港北区日吉出身の「武蔵山」に関するパネル展示を今月(2023年)3月23日(木)から約1カ月間にわたって行うとともに、4月9日(日)には講演会も開きます。
武蔵山は1909(明治42)年に橘樹(たちばな)郡日吉村字駒林(あざこまばやし、現在の港北区日吉本町)で生まれ、15歳で出羽海部屋に入門して19歳で初入幕し、1935(昭和10)年5月には第33代横綱へ昇進した大相撲力士。
1940(昭和15)年に引退するまで幕内在位28場所、幕内成績174勝69敗2分71休の成績を残しており、これまで神奈川県の出身力士で横綱となっているのは武蔵山が唯一です。
没後50年を迎えた2019年に大倉精神文化研究所(大倉山2)が港北図書館で初のパネル展と講演会を行っており、今回はその“続編”となります。
同研究所ではこの間も武蔵山に関する研究活動を継続しており、これまで明確になっていなかった入門経緯などについても地元から資料の寄贈を受けるなどして解明に取り組んできたといいます。
パネル展と講演会では、前回までの研究成果に加え、新たな内容が盛り込まれる予定です。
パネル展「第33代横綱、武蔵山展『日吉から大相撲の頂点へ』」は3月23日(木)から4月20日(木)まで港北図書館1階の「まちの情報コーナー」で実施。
大倉精神文化研究所の平井誠二所長による講演会は、4月9日(日)の14時から15時30分まで港北図書館の2階会議室で行われ、定員は40人。
講演会への参加は事前申込が必要となっており、港北図書館のカウンターまたは電話で先着順で受け付けているとのことです。
今年は横浜アリーナで4年ぶりに大相撲巡業も予定されており、港北区内で相撲への関心が再び集まりそうです。
【関連記事】
・【前回記事】日吉が生んだ母思いの横綱「武蔵山」に迫る、綱島諏訪神社の草相撲で力育む(横浜日吉新聞、2019年3月12日、前回の講演内容)
・2023年4月に「横浜アリーナ場所」開催、4年ぶりの大相撲巡業(2022年10月26日、巡業は4月22日に開催)
【参考リンク】
・3月23日(木)~4月20日(木)開催「第33代横綱、武蔵山展『日吉から大相撲の頂点へ』(パネルと図書展示)」(港北図書館、4月9日の講演についても)
・シリーズわがまち港北「第184回 悲劇の横綱 武蔵山~その2」(大倉精神文化研究所、2014年の記事)