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港北区内を中心とした3カ所の円形トンネルで掘削(くっさく)がすべて終了しました。「相鉄・東急直通線」では、先月(2021年)4月まで掘削機(シールド機)による掘削工事を行っていた「綱島トンネル」(箕輪町~新綱島、全長1100メートル)が4月22日に目標地点へ到達。これにより、掘削機による地下でのトンネル掘削は、すべて終えたことになります。

新綱島駅から見た「新横浜トンネル」。鶴見川の下や大倉山駅付近の地中を貫き、新横浜駅まで達している(4月24日撮影)

2022年度下期(2022年10月~2023年3月)に開業を予定する相鉄・東急直通線(日吉~新横浜~羽沢横浜国大~西谷、約10キロ)で、東急電鉄が運行を担当する「東急新横浜線」(日吉~新横浜)では、新綱島駅から掘り進めていた「新横浜トンネル」(新綱島~新横浜、全長3304メートル)が昨年(2020年)11月に新横浜駅へ到達。

同じように新綱島駅から掘り進めていた綱島トンネルは、上下2本の単線トンネルを掘る計画となっており、いったん日吉駅方面への単線トンネルを掘った後、日吉駅から1キロほど新綱島駅側にある箕輪町の地下で掘削機を反転。折り返して新綱島駅方面の単線トンネルを掘削していました。

新綱島方面へ向かって「綱島トンネル」の単線トンネルを掘り進める様子。前方に掘削機がある(3月31日)

先月4月22日、新綱島駅方面へ向けて掘っていた単線トンネルが新綱島駅至近の目標地点まで達したもので、鉄道・運輸機構によると、今後は駅側でホーム延長のスペースなどを確保する工事を行い、9月ごろに2本の単線トンネルと駅がつながるといいます。

一方、相鉄(相模鉄道)が運行を担当する「相鉄新横浜線」(新横浜~羽沢横浜国大~西谷)では、未開業となっている羽沢横浜国大駅と新横浜駅間の「羽沢トンネル」(全長約3500メートル)が環状2号線の地下などに昨年2月に貫通済みとなっており、トンネル内ではレールの敷設工事などが進められています。

「相鉄・東急直通線」(相鉄新横浜線/東急新横浜線)の位置図・縦断図・断面図。西谷駅から羽沢横浜国大駅までの区間は「相鉄・JR直通線」の一部として2019年11月末に開業済み(鉄道・運輸機構「神奈川東部方面線~計画路線マップ」より)

今回、綱島トンネルの掘削が終えたことで、相鉄・東急直通線の工事は、地下を掘削機で掘る段階から、電気や設備、線路敷設などに移っていくことになります。

このほか、地上にある日吉駅と、箕輪町の地下に位置する綱島トンネルの出入口までを結ぶ「日吉駅付近工事」では、高架橋などの地上部を中心にレール敷設が進んでいる段階で、今後は地下にあるトンネルとの接続部で工事が行われる予定です。

【関連記事】

<東急新横浜線>「綱島トンネル」の掘削が終了、新綱島駅で軌道敷設も(横浜日吉新聞、2021年5月6日、綱島トンネルと新綱島駅の現状)

約3.3キロの「新横浜トンネル」が貫通、新横浜と新綱島が地下でつながる(2020年12月17日)

【参考リンク】

鉄道・運輸機構「神奈川東部方面線」のページ(進捗状況など)