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鉄道・運輸機構(横浜市中区)の東京支社は、今年(2020年)6月に地上部の環状2号線上で相次ぎ路面陥没が発生し、工事を止めていた「新横浜トンネル」(新綱島駅~新横浜駅間、全長3304メートル=駅名はいずれも仮称)について、きのう9月2日(水)から残り区間の掘削工事を再開し、環状2号線上で行っていた一部車線の規制も解除したと発表しました。

「新横浜トンネル」が到達する予定の新横浜3丁目付近(8月21日)

新横浜トンネルは綱島東1丁目に建設中の新綱島駅から、鶴見川の地下を越え、大倉山駅近くを経て環状2号線の地下を掘り進めている東急新横浜線(相鉄・東急直通線)」のトンネルで、2018年12月に新綱島駅側から掘削を始めています。

今年6月には、環状2号線の大豆戸町にある横浜市営バスの港北営業所付近まで掘削を終えていたものの、6月12日に同営業所付近で道路陥没が発生。原因究明のため工事が止まっていました。

新横浜駅前の環状2号線上では駅出入口の工事などが進む。羽沢横浜国大駅側からの「羽沢トンネル」はすでに貫通しているという(8月21日)

鉄道・運輸機構東京支社によると、先月8月2日に陥没原因を調査する「地盤変状検討委員会」から再発防止策などの提言が出されたことに加え、環状2号線上での地盤補強や再度のボーリング調査も完了。また、大倉山駅付近などの掘削済み区間のデータを再検証したところ、地中の空隙(くうげき=隙間)は無かったといいます。

道路管理者などからの確認が得られたことから9月2日に工事を再開するとともに、環状2号線の一部車線で行っていた規制も解除したとのことです。

新横浜トンネルが掘削を終える新横浜駅までは、残り550メートルとなっており、工事の再開にあたっては「再発防止策を確実に履行し、万全を期して工事を行ってまいります。また、引き続き、掘削完了済み区間も含めて、工事に起因する問題が生じた場合には、鉄道・運輸機構が責任を持って対処いたします」(同機構)としています。

【関連記事】

<新横浜トンネル>大倉山など「掘削済み区間」も記録を再確認、陥没の再発防止策で(2020年8月3日、再発防止策などの提言内容)

連続陥没は新横浜トンネルが原因、「環状2号」で再発防止へ地盤補強も(2020年7月27日、陥没の原因と対策など)

また大豆戸町で「環状2号線」が陥没、直下で新横浜トンネル掘削の車線(2020年6月30日、二度目に起きた陥没時の記事)

【参考リンク】

相鉄・東急直通線 新横浜トンネル工事現場付近での地表面(道路)陥没について(第三報)~-車線規制の解除及びトンネル掘削工事の再開PDF、鉄道・運輸機構東京支社、2020年9月2日公式サイト公表)

新横浜トンネル工事の紹介ページ(相鉄・東急直通線公式サイト)