篠原地区で「社会福祉協議会」が誕生してから50年。「住みよい街」づくりに向けた活動の継続への理解と協力を呼び掛けます。
篠原地区社会福祉協議会(篠原地区社協)は、1974(昭和49)年10月の創設から50周年を迎えることを祝う「創立50周年記念式典」を、新横浜グレイスホテル(新横浜3)で先週(2024年)5月25日(土)12時から14時まで開催。
篠原地区で活動を行う民生委員・児童委員や自治会・町内会長など約80人が参加し、同会の歴史的な節目を振り返りながら50周年を祝う時間を過ごしました。
まず登壇した同会事務局長の斉藤眞幾男さん(仲手原自治会会長)は、50回目となる「定期総会」をこの日開催した後での式典であることを告げ開会宣言。
続いてあいさつを行った加藤修会長(富士塚自治会長)は、「私も会長になって丸10年が終わりました。また皆様のご信任をいただきまして、もうちょっとがんばれ、と言われましたので、この式典を境にちょっと気分を入れ替えてがんばってみたいと思います」とあいさつ。これからの活動に込める想いを語ります。
来賓として招かれた港北区社会福祉協議会(港北区社協)の仲丸等事務局長は、「社会福祉協議会は戦後に出来た組織」と、社会福祉法第109条に基づき、地域福祉の推進を図ることを目的に設立された社会福祉協議会の歴史について言及。
1951(昭和26)年に横浜市社会福祉協議会が設立され、港北区社協が同年に創設されて以降の歴史について振り返り、「篠原地区社協の歴史の中では、自治会町内会の方をはじめ、民生委員児童委員の方、ボランティアの方々、各種委員会の方々などにご協力いただきながら、50年間ご理解いただいてきたかと思っています」と、市・区の社会福祉協議会を代表し、活動を担ってきた人々への感謝の想いを語ります。
そのほか招かれた来賓の紹介の後、篠原地区社協の創設者で前会長の青木秀樹さんもあいさつ。
「皆さんのお顔をみたら、久しぶりで涙が出そうでございます」と語る青木さんは、1994(平成6)年4月に会長に就任して以降の足跡を振り返ります。
そして、現在も多くの活動が継続していることについての感謝の想いや、今後もそれらの活動を継続し「住みよい街」をつくっていくために、地区社協と自治会・町内会や地域の人々が協力していく必要性についても語り、「地区のために尽力を」と力強く呼び掛け、参加者一人ひとりの熱き視線を集めていました。
戦後、発足した当初は「保健衛生の向上のための相談、また児童や母子家庭の支援につながる活動を行っていた」(仲丸事務局長)といわれる社会福祉協議会ですが、篠原地区社協が設立された昭和40年代から50年代(1965~1984年)には「会食活動」がスタート。多くのコミュニティが誕生するきっかけとなったといいます。
昭和60(1985)年代に入ると、核家族化が進み近隣の関係が希薄となり、「地域の福祉づくり」の大切さが重要視されるようになり、「地域の中での話し合いが大切。いち早く、先進的に活動に取り組んだ篠原地区社協は、これまで大変素晴らしい活動を行ってきたのではないか」と、仲丸事務局長は、篠原地区の先進性や地域コミュニティづくりがより活発化してきたことへの感謝の想いを語っていました。
創立当初からの活動目的や内容、担い手においても変遷を遂げる社会福祉協議会の歴史。一人ひとりがこれまで以上につながり、“地域ぐるみ”で同じ地域に生きる人々をバックアップしていくことで、超少子高齢化時代を乗り越える日々の対策につながることが望まれます。
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【参考リンク】
・篠原地区社協の紹介(港北区社会福祉協議会)