篠原地区が「だれもが住みやすいまち」になるように――地域で活動する20団体が集まり、「わがまち篠原」での成果報告を行いました。
篠原・菊名南部・富士塚・仲手原地区など港北区最南部をエリアとする篠原地区社会福祉協議会(加藤修会長)は、先週(2019年3月)16日午後に、1年間の活動の集大成として、横浜市篠原地域ケアプラザ(篠原東2)で「わがまち篠原活動報告会」を開催。約50人が来場し、子育て、高齢者や障害者支援といったそれぞれの活動内容や成果、現状の課題などを共有するひとときとなりました。
横浜市港北区では、「その地域に住む誰もが自分らしく安心して暮らせるまち」を目指し、地域住民と関係団体、行政、事業者等が連携して地域の福祉保健課題の解決に取り組み、助けあいや支えあいのある地域づくりを進める計画としての「地域福祉保健計画」を策定しており、2006年度からを第1期、2011年からの第2期として位置付けています。
現在は2016年から5年計画で第3期地域福祉保健計画を行っており、計画推進の柱となる「ひろがる(理解と参加のひろがりによる活発な地域づくり)」、「つながる(人のつながりで進める安心なまちづくり)」、そして「とどく(支援がとどく仕組みづくり)」の3つの頭文字「ひ」「つ」「と」をつなげた「ひっとプラン港北」を、第2期から継続しての愛称として、同計画を推進してきました。
同社会福祉協議会で事務局長を務める川島武俊さんは、「10年ほど前から、地域活動の報告会を実施してきましたが、19組(20団体)も活動発表のため集結してもらうのは今回が初めてなんです」と、それぞれが長年活動していても、“横のつながり”をなかなか得られることなく単独での活動に陥りがちなこともあり、ひっとプランの「つながる」理念を、少しずつでも広めていきたいとの思いを抱いているといいます。
活動の会場提供や、事務局としての役割など、活動拠点の一つとしても日々重責も果たしている篠原地域ケアプラザの所長・福嶺典子さんも、「篠原エリアは横浜市の中でも、特に地域活動が盛んな地と感じています。この発表会を機会に、より地域活動が盛り上がることに期待したい」と、特に担い手の高齢化や人材の不足感もあることから、これからもより一層、活動の支援に力を入れていきたいとのこと。
参加者や担い手不足の団体、また地域の活動がなかなか知られていない現状もみられることから「ぜひホームページでも伝えていきたいので、活動の告知や結果などの情報は、担当に随時連絡してもらいたい」と、福祉保健計画により誕生した篠原地区ホームページ「わがまち篠原」の世話人・梅里和平さんも、インターネットやスマートフォンの普及にも言及しながら、活動する側から情報発信を行うことの大切さを力強く訴えていました。
来年度(2019年度)には、2021年度から新たにスタートする予定の「第4期」の計画を策定するための準備も行っていく予定で、「多く皆さんの意見を反映させたい」(川島さん)と、地域活動への参加や交流をより促進させるばかりでなく、来期に向け時代の流れやニーズにも合致した活動目標を打ち立てるための意見聴取を広く行っていきたい考えです。
<成果報告団体一覧(発表順)>
- しのはら相談室
- しのはら人生一服亭
- コーヒーフレンドしのはら
- 篠原福祉ネットワーク
- ひな菊(ミニデイサービス:菊名南)
- なごみ会(ミニデイサービス:コーポラス・グリーンコーポ)
- とも・とも篠原
- 子育てサロンらっこ
- くれよんKID’S
- わんぱく同盟
- はぴっこ
- しのはランド
- オレンジしのはら 認知症キャラバンメイト
- ルンルンロコモ体操教室
- 富士塚いこいの会(ミニデイサービス)
- 元気作りステーション ゆっくり歩幸(あるこう)会
- 地域福祉交流スペースCOCOしのはら
- 子育て支援グループぽっけ
- 篠原地区センター
- わがまち篠原ホームページ
【関連記事】
・<2019年2月号>地域ケアプラザ最新情報~「わがまち篠原」活動報告会、大倉山梅林への初春ウォーキング他(2019年2月3日)
【参考リンク】
・港北区地域福祉保健計画「ひっとプラン港北」(港北区福祉保健課)※区民意識調査の結果へのリンクも
・社協の活動~ひっとプラン港北(横浜市港北区社会福祉協議会)
・篠原地区社会福祉協議会(同)
・篠原地区ホームページ「わがまち篠原」(篠原地区福祉保健計画~わがまち篠原世話人連絡会)※リンク切れ
・横浜市篠原地域ケアプラザのサイト(社会福祉法人横浜市社会福祉協議会)