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この秋から冬にかけて、横浜市内でインフルエンザに加え、新型コロナウイルスとの同時流行が懸念されています。

横浜市医療局の衛生研究所は、今月(2023年)9月4日(月)から10日(日)の週(第36週)にインフルエンザの流行が始まったと発表しました。

9月4日(月)~10日(日)の第36週は1定点(医療機関)あたりの患者報告数が「4.98人」に増加した(2023年9月14日「横浜市インフルエンザ流行情報」1号より)

インフルエンザは先月8月21日から27日の「第34週」に1定点(医療機関)あたりの患者報告数が「1.28人」となり、翌週は「2.70人」、直近の9月4日(月)から10日(日)の「第36週」は「4.98人」にまで増加。この週は市内小学校で27件の学級閉鎖が起きているといいます。

第32週(8月7日~13日)~第36週(9月4日~10日)の横浜市内18区における「インフルエンザ」の患者数、現時点で都筑区での多さが目立つ(横浜市「5週間の区別・年齢階級別定点情報」を加工)

18区別に見ると第36週は、都筑区が「23.88人」と極端に多くなっており、港北区も「5.45人」で市内平均を上回りました。

また、インフルエンザだけでなく、新型コロナウイルスへの感染も大きく増加しており、市内全体で見ると第36週は1定点あたり「18.35人」に達しています。

18区別では「36.88人」となった都筑区を筆頭に泉区(28.00人)や鶴見区(23.10人)、南区(21.29人)、磯子区(20.50人)、神奈川区(20.33人)で20人を超えている状況です。

第32週(8月7日~13日)~第36週(9月4日~10日)の横浜市内18区における「新型コロナウイルス感染症」の患者数、インフルエンザより多い数となっている(横浜市「5週間の区別・年齢階級別定点情報」を加工)

市では「同時に流行すると、発熱外来がひっ迫する可能性があります」と警戒しており、「本格的な流行の前に、ワクチン接種、発熱などの体調不良時に備えた検査キットや解熱鎮痛薬の用意、咳エチケットや正しい手洗い等、早めの準備が重要です」と呼びかけています。

)この記事は「新横浜新聞~しんよこ新聞」「横浜日吉新聞」の共通記事です

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【参考リンク】

横浜市医療局「インフルエンザの流行が拡大しています」(2023年9月14日発表)

横浜市医療局衛生研究所「感染症発生状況」(2023年9月14日に最新情報を発表)

神奈川県新型コロナウイルス感染症情報(17)35週(県全体の傾向、グラフで表示)