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2023年夏、新横浜駅から成田空港への高速バスが8年ぶりに“復活”することになります。

東急バスは、たまプラーザ駅と成田空港間を結ぶ空港バス路線について、来月(2023年)8月1日(火)から1日2便を新横浜駅に乗り入れると発表しました。

新横浜駅発7時20分15時ちょうど、成田空港第3ターミナル発は10時20分18時5分の各2本で、新横浜駅と成田空港間の所要は最短1時間37分

8月1日から新横浜駅への乗り入れを始める「新百合ヶ丘駅・たまプラーザ駅・センター南駅・新横浜駅~成田空港」の空港バス時刻表(東急バスのニュースリリースを一部加工)

成田空港では第1から第3までの各ターミナルに停車し、新横浜駅まではノンストップとなります。運賃は片道3400円(小児1700円)。

新横浜駅と成田空港間は、2008(平成20)年4月から京急バスや臨港バス(川崎鶴見臨港バス)など4社が共同で路線を開設していましたが、7年後の2015(平成27)年5月に撤退した経緯があります。

東急バスによると、新横浜駅への乗り入れは相鉄・東急新横浜線の開業で需要を見込める可能性があることから決めたといいます。

東急の空港バスは2年前の2021年9月から「センター北・南駅~羽田空港」の路線を新横浜駅に乗り入れている(新横浜駅前、2022年8月撮影)

この路線は、新百合ヶ丘駅・たまプラーザ駅・センター南駅の3拠点と成田空港の間を東急バスと小田急バス、京成バスの3社が共同運行しており、8月から東急バスが「たまプラーザ駅・新横浜駅」便を担当。

もともと同路線は小田急と京成が2001(平成13)年10月に運行を始めた「新百合成田空港線」を源流としており、2003(平成15)年4月のたまプラーザ駅乗り入れ時に東急が参入。その後、中山駅便(2019年10月廃止)やセンター南駅便の新設や統廃合によって現在の形となりました。

ただ、現状では東急が担当する「たまプラーザ駅~成田空港」の2拠点間を往復するだけでは、路線の維持が厳しいと見ており、従来のセンター南駅に加え、新たな需要が見込まれる途中の新横浜駅への立ち寄りを決めたとのことです。

東急バスと小田急バス、京成バスの3社で「新百合ヶ丘駅・たまプラーザ駅・センター南駅~成田空港」を結ぶ路線は、新型コロナ禍が始まった2020年4月16日以降は長期にわたって運休していたが、8月1日から新たに新横浜駅への乗り入れ便を加えて運行を再開(東急バスのニュースリリースより)

新型コロナ禍前の2019年11月時点では、新百合ヶ丘駅・たまプラーザ駅と成田空港間は3社で1日18往復(うちセンター南駅経由4~5便)を運行していましたが、2020年4月16日以降は全便を運休

8月1日からは1日6往復に減らしたうえで、運休前の運賃から350円から450円を引き上げ、新横浜駅への乗り入れ便を加えて運行を再開する形となりました。

今後、同路線は海外渡航の需要復活が浮沈の鍵を握ることになりそうです。

【関連記事】

・【過去記事】新横浜~羽田空港の「高速バス」再増強、9月からセン北発の東急も乗り入れ(2021年8月19日、東急バスは2年前に羽田空港行も乗り入れている)

新横浜~成田空港や名古屋間、片道だけ使う割安な「レンタカー」登場(2023年6月14日、このようなサービスも登場)

【参考リンク】

東急バス「新百合ヶ丘駅・たまプラーザ駅・センター南駅-成田空港線が『新横浜駅』を追加して運行を再開します!」(2023年8月1日開始、たまプラーザ駅発着の東急バス便のみ新横浜駅に乗り入れ)

小田急バス「【新百合ヶ丘駅~成田空港線】2023/8/1運行再開および運賃改定等のお知らせ」(新型コロナ禍の影響で2020年4月16日から全便運休していた)