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大和ハウス工業は、首都高横浜北線・横浜北線の「横浜港北ジャンクション(JCT)」の至近に大型の物流施設「DPL横浜港北Ⅰ」を建設するとこのほど発表しました。今月(2020年)7月中に着工し、完成は2022年3月の予定。

大和ハウス工業が2022年3月に完成させる計画の「DPL横浜港北Ⅰ」外観イメージ(同社の発表資料より)

この大型物流施設が建設される場所は、横浜港北JCTの整備に合わせ、市がロジスティクス産業の誘致・集積を進める方針を示し、農地などの土地区画整理事業が行われている「川向(かわむこう)町南耕地地区」内の一部。

敷地面積約4万500平方メートルを使って建てられる地上6階建て・延床面積約9万9700平方メートルの建物は、大和ハウス工業によると、「『横浜スタジアム』の約2.8個分の広さを誇る大型マルチテナント型物流施設」(同社発表資料)になるといいます。

港北JCTの付近はかつて広大な田畑だったが、北西線の開通にあわせて土地区画整理が行われており、交通利便性を生かしロジスティクス産業の誘致を計画する。写真左手奥に見えるのは鶴見川(2020年1月、完成前だった北西線の車線上から撮影)

複数の企業が入居することを想定したつくりを特徴とし、最大12テナントまで、1区画は約5800平方メートルから入居が可能。入居企業向けの保育施設や無人コンビニエンスストアを設けるほか、倉庫内で500人の従業員が雇用されることを想定し、普通乗用車約250台と自転車約260台の駐車場も計画されています。

大和ハウス工業のこうした大型物流倉庫は、全国で展開しており、近隣では伊勢原市で2021年の完成予定で建設を進めており、元住吉駅が最寄りの川崎市幸区西加瀬では、三菱ふそうトラック・バスの第2工場跡地に建設計画があります。

今回の「DPL横浜港北Ⅰ」は、新横浜駅から約3キロ、新横浜元石川線の小机大橋近くに位置し、横浜北線・北西線の「横浜港北出入口」から100メートル、第三京浜道路の港北インターチェンジからも300メートル。「都心だけではなく、東日本全域や東海地方にもアクセスできる場所」(同社発表資料)という交通利便性を訴求していく考えです。

【関連記事】

<港北JCT付近>広大な農地跡が一変、「物流倉庫」2棟などの開発進む(2021年7月8日、周辺の開発動向)リンク追記

<横浜北西線が開業>沿線は静かな熱気、“走り初め”の車で混雑も(2020年3月23日、港北JCTから東名高速道路へ直結したばかり)

【参考リンク】

「横浜北西線」開通により利便性が飛躍的に向上した場所での開発~マルチテナント型物流施設「DPL横浜港北Ⅰ」着工(大和ハウス工業、2020年7月10日)

川向町南耕地地区について(横浜市都市整備局)