港北図書館などの横浜市立図書館では、この(2022年)4月1日から貸出冊数の上限がこれまでの6冊から10冊に増えました。川崎市など相互利用を可能としている周辺自治体の図書館に合わせたものだといいます。
横浜市立図書館では、2017(平成29)年3月の川崎市・鎌倉市・藤沢市・大和市を皮切りに2021年4月までに最初の4市と横須賀市・東京都町田市・逗子市の計7市図書館と相互利用協定を結び、横浜市民はそれぞれの自治体の図書館で利用者登録することにより、図書類の貸出を受けることが可能となっています。
協定を結んでいる7市のなかでは、2021年3月に利用協定を結んだばかりの逗子市を除き、6市の図書館では貸出冊数の上限を「10冊まで」に設定している一方、横浜市は「6冊まで」としていました。
今月4月1日に横浜市でも上限を10冊に引き上げ、周辺自治体の図書館に合わせた形です。一方、横浜市の図書館では予約できる冊数の上限は従来通り「6冊まで」にとどめており、その理由として人気図書への予約数や図書の配送量が増えることに加え、各図書館での保管スペース不足といった課題があるとしています。
川崎市や鎌倉市では、図書館へ行く時間がなかったり、新型コロナウイルス禍を懸念したりする市民向けに有料で自宅へ宅配するサービスも始めており、横浜市でも周辺自治体のサービス水準に追い付くような取り組みが今後も望まれます。
【関連記事】
・横浜・川崎など5市で図書館の相互利用が可能に、利用登録は各市で必要(2017年2月23日)
【参考リンク】
・横浜市立図書館「貸出冊数変更のお知らせ」(2022年4月1日開始)
・近隣市図書館のご利用(広域利用)について(横浜市立図書館)