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近くに公共施設や病院が位置する新横浜駅小机駅大倉山駅周辺道路などのバリアフリー化へ向けた動きが始まりました。

横浜市道路局と港北区は、「港北区バリアフリー基本構想」と題し、新横浜・小机・大倉山の3駅周辺で、駅から公共施設などへ高齢者や障害者が移動しやすくする計画を策定するにあたり、市民情報の募集を来月(2022年)3月末まで行っています。

港北区役所へのルートとなる「レモンロード」

これは、2006(平成18)年に施行された「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー法)」が改正され、高齢者や障害者が利用する施設の集積する地区では、市町村が基本構想を作成するよう努力義務化されたことに対応するもの。

港北区内では、すでに2006(平成18)年に新横浜エリアで「交通バリアフリー基本構想」が策定されており、これに基づいて駅や道路などのバリアフリー化が進められてきましたが、策定から15年以上が経っており、新たな法律に基づいた形での基本構想をつくることになります。

日産スタジアムの周辺には横浜ラポール・市総合リハビリテーションセンター・市総合保健医療センター(写真左下)や横浜労災病院(右)などがある

今回は、港北区での基本構想を策定するうえでは、障害者スポーツ文化センター「横浜ラポール」や横浜労災病院、港北警察署、神奈川税務署、港北年金事務所といった施設の最寄りとなる新横浜駅と、日産スタジアム最寄りの小机駅港北区役所や港北公会堂、大倉山記念館への最寄りとなる大倉山駅の3駅周辺の半径500メートル以内を対象に設定。

最寄り駅から各施設への経路上で、バリアフリーの観点から支障となる箇所の情報を求めており、たとえば「駅までの経路が狭くて危ない」や「舗装が滑りやすい」「段差がある」といった内容です。

新横浜駅・小机駅における基本構想の対象範囲と主な施設の位置図(「港北区バリアフリー基本構想」の情報提供用紙より)

大倉山駅における基本構想の対象範囲と主な施設の位置図(「港北区バリアフリー基本構想」の情報提供用紙より)

歩行に不安のある高齢層や、車椅子を使う障害者はもちろん、ベビーカーで移動する際にも支障となる道路も見受けられるだけに、具体的な情報を報告し、改良につなげたいところです。

情報提供は来月3月31日まで市の回答フォームから受け付けているほか、記入用紙に記して港北区役所へ提出することも可能となっています。

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【参考リンク】

「港北区バリアフリー基本構想」に関するページ(横浜市道路局)