新横浜・菊名・大倉山・新羽など港北区南部の地域情報サイト

横浜グリッツ(GRITS)のホーム最終の2連戦が今週末(2022年)3月5日(土)・6日(日)にKOSE新横浜スケートセンターで行われます。

プロアイスホッケー「アジアリーグ」に参入2シーズン目となった横浜グリッツは、昨年(2021年)10月と11月に敵地で2勝をあげたものの、現在まで本拠地・新横浜ではまだ勝ちをつかめておらず、今シーズン最後となるホーム連戦に期待がかかります。

1月に予定されていた新横浜での連戦も中止となっている(横浜GRITS公式サイトより)

今年に入ってからは1月上旬に敵地で2試合を戦ったのち、新型コロナウイルスの感染拡大が影響し、ホーム2試合を含め予定されていた計4試合が中止となり、アウエイ2試合は延期が決まるなど、試合をできない期間が長く続いていただけに、本拠地で観戦できる最終の貴重な機会となります。

新横浜で行われる3月5日(土)・6日(日)のホーム2連戦の相手は「レッドイーグルス北海道」(前年まで王子イーグルス)で、シーズン前期(2021年9月11日~11月28日)は15勝1敗の圧倒的な強さで優勝したチームです。

昨年11月の試合ではレッドイーグルスに善戦も(2021年11月6日、新横浜)

ただ、そんなレッドイーグルスも後期(12月4日~2022年3月13日)は、チーム内で新型コロナ感染が発生し、フルメンバーが揃わない試合もあって5勝3敗と前期のような勢いが見られないだけに、横浜グリッツは粘り強く守り抜く接戦に持ち込んで勝利をつかみたいところです。

試合は、3月5日(土)は16時翌6日(日)が14時の開始予定で、チケットは「楽天チケット」で一般販売が行われているほか、KOSE新横浜スケートセンターの「スケートショップ ウエスト」でも取り扱いが行われています。

1カ月半ぶりの試合が本拠地

【レポート】昨シーズンに続き、新型コロナ禍の影響で試合中止が続いたアジアリーグ。横浜グリッツは1月8日・9日に苫小牧で2試合を戦った後は、1カ月半以上にわたって試合ができない状態でした。

出場可能な15選手で2カ月ぶりの本拠地での連戦に臨んだ(2月27日)

各チーム内で感染が広がるなか、横浜グリッツでも2月中旬に選手に陽性者や濃厚接触者が相次いだだめ活動を一時的に停止し、2月19日に12選手で活動を再開しています。

今月2月26日(土)・27日(日)、2カ月ぶりにホーム・新横浜で行われた「H.C.栃木日光アイスバックス」との連戦は、完治後もリーグの規定で出場ができないケースもあり、出場可能な選手は15人にとどまりました。

ゴールキーパー以外の5人が「1セット」となって、数分ごとに交代しながらプレーするアイスホッケー。アジアリーグの試合では4セット・20人以上の選手が出場するのが一般的ですが、横浜グリッツは3セットに満たない人数で戦いを強いられることになっています。

一時は理想的な戦いも見せたが

選手が揃わないなかで迎えた2連戦の第1戦は、自陣深くに引いて守備を重視した戦術。アイスバックスからシュートを浴び続けましたが、キーパー・黒岩義博選手(背番号45)の好守もあって第1ピリオドを無失点で終了します。

2試合で計105本のシュートを浴び大忙しだった黒岩選手(2月26日)

我々にとっては理想的な戦い方」(浅沼芳征監督)で序盤を乗り切ったものの、第2ピリオド開始2分に失点すると、アイスバックスの猛攻に耐え切れず6失点。攻撃面でもシュート数がわずか6本にとどまり、完封負けとなりました。

翌日の第2戦は、前日とは打って変わって第1ピリオドからアグレッシブに敵陣へ攻める姿勢を見せ、シュート数を増やしたものの、守備の隙を突かれ第1ピリオドだけで3失点。

第2ピリオド開始4分で1点を返し、久しぶりの得点に会場が沸きましたが、「その後にまた失点し、流れをつかめなかった」(浅沼監督)とリズムをつかめないまま終え、2対8という結果になりました。

“緊急事態”に3つの明るい出来事

4カ月ぶりに復帰した池田選手(2月27日)

今回はフルメンバーから6人が欠けるという“緊急事態”で挑まざるを得ない連戦でしたが、明るい材料もありました。

昨年10月23日の試合で骨折し、戦列を離れていた横浜グリッツ生え抜きのフォワード(FW)・池田涼希(あつき)選手(背番号97)が2月26日の試合から4カ月ぶりに実戦復帰

松渕→池田→石井の3選手による見事な連携で1点を返した(2月27日)

また、昨年10月にチームへ加わったFWの石井秀人(しゅうと)選手(背番号20)は、2月27日の試合で2得点を記録しています。

特に1点目は、チームで得点の要となっている松渕雄太選手(同84)と復帰の池田選手アシスト。グリッツが誇るフォワード陣による攻め上がりには、生中継の解説を担当していたアイスバックス元監督の村井忠寛(ただひろ)さんが「上手い!今のエントリー(中盤から敵陣の攻撃域へ入ること)、上手だったなあ。理想ですね」と思わず漏らすほど見事な連携を見せました。

そして、2月27日の試合で節目となるプロ通算350試合出場を達成したのが今シーズンはキャプテンをつとめるDF(ディフェンス)の熊谷豪士選手(背番号54)です。

プロ350試合出場を達成したキャプテン・熊谷選手(2月27日)

カナダやアメリカなどの海外経験を経て、2011(平成23)年に東北フリーブレイズへ入団し、途中1シーズンはアジアリーグの中国チーム・チャイナドラゴン(当時)でも活躍。日本代表メンバーの経験も持ちます。

チーム初年度から前キャプテンのDF・菊池秀治選手(同8)とともに、アジアリーグ経験者として、プロ経験者の少ないチームを引っ張ってきました。

今年33歳を迎えた熊谷選手は、デュアルキャリアとして企業経営もつとめながらのプロ生活。「(試合中止が続き、350試合を達成するまでの)残り2試合が長かった。次は400試合を目指します」と宣言し、今後もチームを牽引していく構えです。

「横浜GRITS」の残り試合日程

  • 3月5日):レッドイーグルス北海道(新横浜16:00)[チケット中継
  • 3月6日):レッドイーグルス北海道(新横浜14:00)[チケット中継
  • 3月12日():ひがし北海道クレインズ(釧路15:00)【2月5日延期分無観客開催】[中継
  • 3月13日():ひがし北海道クレインズ(釧路15:00→13:00に変更※3月4日決定)【2月6日延期分無観客開催】[中継

【関連記事】

<横浜グリッツ>1/22(土)・23(日)の試合は中止、相手チームの感染で(2022年1月20日)

王者の猛攻に堅守で対抗した「横浜グリッツ」、互角の熱戦に新横浜が沸く(2021年11月8日、前回のレッドイーグルス北海道戦)

【参考リンク】

ジャパンカップ2021「横浜GRITS対レッドイーグルス北海道」新横浜開催チケット情報(3月5日・6日開催)

横浜GRITSの試合結果と日程(アジアリーグ)