これからさらに多く人々が遭遇するであろう「多死社会」において、「死」や「看取り」をどのようにとらえ、向き合うことが必要なのでしょうか。
港北区医師会(鈴木悦朗会長=日横クリニック院長)は、来月(2022年)3月9日(水)14時から15時30分まで、港北区民公開講座「グリーフケア講演会」をオンライン(Zoom)で開催します。
「看取りは命のバトンを受け渡す大切な場面~臨終後の命のバトンリレー」との表題でおこなわれる今回の講演会は、「看取り」がテーマ。
誰にも訪れる旅立ちの時を安心して幸せに迎えられるようにする専門職「看取り士」による看取り相談をおこなっているという一般社団法人日本看取り士会(岡山市北区)会長の柴田久美子さんを講師に招へい。
グリーフケア(グリーフ=grief:英語で、深い悲しみ、悲嘆などの意)がより必要とされる現代社会での看取りの中での「死」の尊さや、「生」の尊さを考える活動についての講演をおこなう予定です。
講師の柴田さんは、島根県出雲市生まれ。 1993(平成5)年より福岡の特別養護老人ホーム勤務を振り出しに「看取りの家」を設立。

港北区医師会では、公式サイトやFacebookページ(写真)でも最新情報の発信をおこなっている
現在は岡山県岡山市で在宅支援活動中。全国各地に看取り士が常駐する「看取りステーション」を立ち上げ、「看取り士」と見守りボランティア「エンゼルチーム」による新たな終末期のモデルを作るための活動をおこないながら、「死の文化」を伝えるために死を語る講演活動を行っているといいます。
柴田さんを招へいし「看取り士」の存在について紹介したうえ、「『孤独死』、『老老介護』といった課題が山積している日本社会だからこそ、『看取りは命のバトンリレー』。『死は温かいギフト』と価値観の転換をすることで安心して命そのものを渡せる社会に」(同イベントの開催案内)と、プラスの死生観を提示する予定とのことです。
同イベントへの参加は無料で、あす3月1日(火)までに応募フォームからの申し込みが必要です。
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・2022年3月9日(水)14時~15時30分「港北区民公開講座グリーフケア講演会」を開催いたします(港北区医師会Facebookページ)
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