菊名東口駅前に近い綱島街道の交差点がきのう(2021年)12月13日(月)から変わりました。横浜市と港北土木事務所は、綱島街道と旧綱島街道が交差する「菊名4丁目交差点」の形状を改良し、綱島街道の本線車道のカーブを緩やかに変えて交差点を通過しやすくするとともに、歩行者の待機スペース拡大への工事にも着手しています。
菊名4丁目交差点は、戦前は綱島街道だった「旧綱島街道」(菊名駅前~菊名神社方面)と、その後に開通した現在の綱島街道が交わる場所で、行き止まりとなっている地域の道路と合わせて五差路のような形状でした。
かつての“街道”として直線に近い形状を維持している旧綱島街道と比べ、後に完成した綱島街道は菊名駅前を避けるように菊名4丁目交差点で鶴見区馬場方面へ大きくカーブ。本線上なのに交差点で右左折するような形となっているため、多くの車がウィンカーを出しながら本線を通過していきます。
また、交差点スペースが狭いことから見通しも悪く、歩行者にとっても横断時には信号待ちの待機スペースが少ないなど、安全性の面からも、長年にわたって地元からは改善の要望が出されていました。
昨年(2020年)になり、綱島街道と旧綱島街道が分岐する交差点上で古くから営業していたタバコ店が移転に協力したことから改良工事が一気に進み始めます。
旧タバコ店の敷地を使って綱島街道本線のカーブを緩やかにするとともに、歩行者の信号待ちスペースを確保。菊名駅側でも行き止まり道路の一部を使って信号待ちスペースを設ける計画とし、これまで3つあった横断歩道は2つに集約しています。
きのう(2021年)12月13日(月)の正午に港北警察署の警察官が断続的に綱島街道を止め、その間に10数人の作業員が新たなラインを隠すテープをいっせいに外し、新調した信号機も稼働。5分ほどで道路の形状が変わり、綱島街道の本線カーブが緩やかになり、見通しが大幅に改善しました。
菊名北町町内会で会長をつとめる長井貞道さんは10人以上の住民とともに作業を見守り、「まさかこんなに早く交差点を改良できるとは思わなかった。移転へのご協力をはじめ、港北土木事務所や地元の福地茂議員らの迅速な動きに感謝している。交差点の安全性が向上し、本当に嬉しい」と笑顔で話します。
また、近所の住民でもある市会議員の福地茂さんは、道路上での作業が終わると「この瞬間を見られてよかった」と声を上げ、「今回の改良工事では、一部で不便になったり、不都合が生じたりした方もいたのですが、それでも協力していただいた。感謝するばかりです」と感慨深そうに話していました。
道路の改良は完了しましたが、菊名駅側の歩行者待機スペースの工事はこれから本格化し、来年3月までには完成する予定とのことです。
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・静かに開業した「馬場出入口」、菊名から日産スタジアム付近へ5分で移動(2020年2月28日、菊名4丁目交差点から近い場所に開設)
・<菊名東口>駅前環境は「不満」が多数、再開発を視野にアンケート調査(2021年12月23日、駅前で再開発の議論も)※リンク追記
【参考リンク】
・菊名4丁目交差点の場所(グーグルマップ)
・つなぎ塾トーク「<第2回:菊名北町の今>大規模町内会での広報・情報共有のあり方とは」(港北つなぎ塾、2020年10月8日、菊名4丁目交差点についても触れている)