新横浜・菊名・大倉山・新羽など港北区南部の地域情報サイト

菊名エリアや神奈川区松見町に限りなく近い鶴見区馬場につくられる「馬場出入口」は「菊名地区へのアクセス性確保」(国交省)や綱島街道の混雑緩和も期待されている(2016年7月、都市計画道路大田神奈川線(馬場地区)街路整備工事(その14)工事説明会資料より)

昨年(2017年)3月に開通した首都高速道路「横浜北線(通称:きたせん)」(約8.2km)で開業が遅れている「馬場出入口」について、横浜市道路局は4月から始まる2018(平成30)年度の予算概要書で、「平成31年度の開通を目指し、事業者である首都高速道路株式会社とともに整備に取り組みます」とし、同年度が終わる2020年3月末までに開業することをあらためて表明しています。

馬場出入口は菊名4丁目に近い鶴見区上の宮の法隆寺交差点付近に設けられる高速出入口で、接続する都市計画道路「大田神奈川線」の工事の遅れなどにより未開通となっています。大田神奈川線については、「法隆寺交差点から内路交差点までの区間について、関連街路事業として平成33年度を目標に往復4車線へ拡幅整備します」(道路局予算概要書)として、2018年度はきたせん関連の予算を22億1200万円計上しました。

馬場出入口から至近の内路交差点(神奈川区西寺尾)付近では大規模な道路の拡幅工事などが行われている(2月26日撮影)

この馬場出入口については、先月(2018年2月)23日に開かれた国会(衆議院予算委員会第八分科会)でも取り上げられており、国土交通省の石川雄一道路局長は、「横浜環状北線のほぼ中間点に、菊名地区へのアクセス性を確保するため、馬場出入口を設置する計画となっている。工事は横浜市による関連街路の工事と一体的に進めており、用地買収の遅れや施工方法の見直しのため、本線の開通より遅れているが、平成31年度の開通に向けて工事を進めていく」と答弁。

また、同局長は「馬場出入口の工事にともなう地下水位の低下により、地盤沈下が発生した。現在沈下は進行していないが、損傷した家屋の補修など、地元への丁寧な対応とともに、安全に工事を進めるよう引き続き首都高速道路を指導していく」といい、港北区・都筑区の選挙区から立候補して比例南関東ブロックから選出された中谷一馬議員(立憲民主党)の質問に対し、地盤沈下による工事への影響については直接的な言及を避けました

【関連記事】

綱島街道から首都高・東名へ、きたせん「馬場出入口」はETC専用化を検討(横浜日吉新聞、2019年9月17日)

<市が調査>今はまだ少ない「きたせん」利用者、2020年の“東名接続”が鍵(2018年1月10日)

<きたせん・馬場出入口>周辺の地盤沈下で「補修工事は21件」、国が総理大臣名で回答(2017年11月29日)

【参考リンク】

首都高速道路「きたせん(横浜北線)」の公式サイト

大田神奈川線(馬場地区)の詳細(横浜市道路局)