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「あれ、式典はないの?」「まさに“自然開通”だ」――。きのう(2020年)2月27日の12時ちょうどに首都高速道路「横浜北線」の馬場出入口が開業し、地域の住民らが見守るなか、セレモニーなどは行われず、静かにスタートしました。

開業から20分ほど前の馬場入口の様子、工事用の車両で車線をふさいで誤進入を防いでいた

菊名東口駅前から800メートル超、綱島街道と内路(うつろ)交差点方面への都市計画道路「大田神奈川線」が交差する「法隆寺交差点」の至近に設けられた馬場出入口。

開業の20分ほど前になっても“一番乗り”を目指すような車は見当たらず、馬場入口へ向かう車線をふさぐように工事関係車両が停車しているだけ。

12時になると工事用車両に続く形でゲートへ導かれ、供用が始まった

開業2~3分前に2台の普通自動車が現れ、12時になると、工事関係車両に続いて入口ゲートへ下っていき、そのまま馬場出入口は供用開始となりました。

大きな変化もなく淡々と開業したことに、マスク姿で様子を見守っていた10人ほどの地元住民らからは「あれ、式典はないのか」「まさに“自然開通”といった感じだね」といった声も聞かれました。

開業から10分後、実際に馬場入口から車で乗車してみました。

首都高では初となるETC専用入口のため、誤進入した車は閉鎖中ブースのインターフォンで対応する形となる。一番左のゲートは内路交差点からの取り付け道路が開通後に使われる予定

ETCゲートの先で「第三京浜方面」と「湾岸線・横浜公園方面」のトンネルに分かれるため、若干迷ってしまいそうになったことと、本線上まではくねくねと曲がったカーブが多いのが特徴的です。また、前後に他の車は見られませんでした。

地下50メートル以上の深さにある横浜北線の本線上を大型トラックとともに快走すると、馬場入口からわずか5分ほどで、新羽町の亀甲橋(亀の子橋)たもとにある「新横浜出口」に到着

馬場入口から地下深い本線上までは細いトンネルで下っていく

地上へ出ると鶴見川の先に日産スタジアムが現れ、途中の車窓が見えなかったこともあって、菊名から小机まで“瞬間移動”したような気分です。JR横浜線での移動よりも速かったことに、高速道路の威力を感じさせられました。

来月3月22日に「横浜北西線」が開業した後は、さらに利便性の高さを知ることになりそうです。

なお、馬場入口からの料金と距離は次の通り。

▼ 馬場入口からの距離と料金(ETC)

  • 新横浜(3.3km):300円
  • 岸谷生麦(2.9km):300円
  • 大黒ふ頭(8.3km):430円
  • 空港中央(22.6km):900円

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【参考リンク】

横浜北線「馬場出入口」の案内ページ(首都高速道路)