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ブランド名や営業スタイルは変わるのでしょうか。新横浜に5棟のビルを持つ日総ビルディング株式会社(東京都千代田区)の子会社が運営しているレンタルオフィス「エキスパートオフィス」について、総合不動産大手の東京建物株式会社(東京都中央区)が連結子会社化すると発表しました。

「エキスパートオフィス新横浜」が入る日総第18ビル(写真左側)

赤い“N”マークの「NISSO」ブランドでの賃貸オフィス事業を展開する日総ビルディングは、2012(平成24)年に1人から30人程度向けのレンタルオフィスとしてエキスパートオフィス事業を開始し、2014(平成26)年1月には2号店として新横浜へ進出。

新横浜駅7番出口近くの宮内新横浜線(セントラルアベニュー)沿い新横浜2丁目交差点にある9階建ての「日総第18ビル(旧第2上野ビル)」内で、現在も3フロアを使って「エキスパートオフィス新横浜」として営業中です。

「エキスパートオフィス新横浜」は2014年1月に進出している(案内ページより)

日総ビルディングのエキスパートオフィス事業は、2019年から子会社のエキスパートオフィス株式会社(東京都千代田区)が8カ所を運営しており、このほど東京建物が同社の株式取得を決めたもの。

東京建物では、2017(平成29)年から“フレキシブルオフィス”と呼ぶレンタルオフィス事業「+OURS(プラスアワーズ)」を展開中で、「需要は今後急速に高まっていくと考えており、拡大するためには株式取得による連結子会社化が有効と考えた」(同社広報)として、エキスパートオフィスの取得に踏み切ったといいます。

東京建物はレンタルオフィス事業「+OURS(プラスアワーズ)」を東京八重洲と西新宿で展開している(案内サイトより)

当面は双方の営業連携を進める予定だといい、ブランド統合については、今後検討していくとのことです。

新横浜では、地元に本社を置く株式会社加瀬倉庫(新横浜3)をはじめ、貸会議室大手TKP系の「リージャス(Regus)」や、長谷工コミュニティの「ビステーション」などがレンタルオフィス事業を行っており、仕事スペースを時間貸しする“シェアオフィス”も東急電鉄系や三井不動産系、株式会社WOOC(ウォーク、東京都品川)などが展開しています。

新型コロナウイルス禍を契機としたテレワークなどの“働き方改革”が進むことで、小型のオフィスやシェアオフィスの需要は、より高まるとみられており、東京建物の本格参入により、新横浜でもさらに拡充されることはあるのでしょうか。

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【参考リンク】

エキスパートオフィス新横浜(日総第18ビル)

エキスパートオフィス株式会社の株式取得(連結子会社化)に関するお知らせPDF、東京建物株式会社、2021年7月8日)