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神奈川県内の「銭湯」が6年ぶりに値上げされ、来月(2020年)9月1日(火)から大人の入浴料金が20円上がって490円となります。6歳以上12歳未満(200円)と6歳未満の未就学児(100円)の料金は据え置かれました。港北区内の菊名や大倉山などにある7つの銭湯利用者にも影響を与えそうです。

神奈川県の公衆浴場業生活衛生同業組合が開設する公式サイトでは銭湯を検索できる

スーパー銭湯や健康ランドといった保養や休養を目的とした浴場に対し、“一般公衆浴場”と呼ばれる銭湯は、地域住民の日常生活に必要な施設として入浴料金は全国の各知事が管理することと決められており、同じ都道府県内の銭湯は統一料金になっています。

神奈川県内の銭湯料金は、消費税が8%に上がった後の2014年9月に20円を値上げして大人を470円として以降、6年間にわたって据え置かれてきました。

港北区内の銭湯は7軒ある(大曽根商店街の「大平館」)

銭湯経営者らによる県公衆浴場業生活衛生同業組合では、この間にも止まらなかった利用者減少に加え、昨年10月には消費税額が10%に上がっており、さらには新型コロナウイルスの影響で利用者が大幅に減っているとして、県に対し値上げを認めるよう要望していました。

県の資料によると、県内の銭湯は1989(平成元)年に608軒(うち横浜市内281軒)あったものが、今年4月には134軒(同60軒)にまで減少。横浜市内では戸塚区や旭区、栄区はすでに銭湯が1軒も無く、港北区内でも1989(平成元)年の17軒から現在は7軒にまで減っています。

港北図書館に近い位置にある菊名の「福美湯」

今回の値上げによって神奈川県の銭湯料金(490円)は、岩手県(480円)や東京都(470円)を抜いて国内トップの水準となり、県内銭湯の経営状況が改善することを期待したいところです。

港北区内の銭湯は次の7軒。店名部分から県公衆浴場業生活衛生同業組合の公式ページにリンクしています。

  • 福美湯(菊名6):菊名駅東口から徒歩4~5分、港北図書館に近い綱島街道至近
  • しのぶ湯(大倉山3):大倉山駅からエルム通り経由で徒歩9~10分
  • 太平館(大曽根1):「綱島温泉」をほうふつとさせる大曽根商店街の天然ラジウム温泉。大倉山駅から徒歩10~11分、綱島駅東口から徒歩13~14分
  • 草津湯(綱島西4):綱島駅西口から徒歩14~15分、高田駅から徒歩14~15分
  • 富士乃湯(綱島西3):ラジウム鉱泉もあり、綱島駅西口から徒歩9~10分
  • 日吉湯(日吉本町4):日吉本町駅から徒歩3~4分
  • 旭湯(日吉2):日吉駅から徒歩6~7分

【関連記事】

神奈川県の「銭湯」は大人500円に、燃料高騰とコロナ禍で2年ぶり値上げ(横浜日吉新聞、2022年8月10日、この2年後に再度値上げ)リンク追記

<小机駅前・商店街>90年近い歴史持つ「藤の湯」が2016年8月末で閉店(2016年9月9日、同店の閉店以後、港北区内の銭湯は7軒を維持)

【参考リンク】

公衆浴場入浴料金統制額の改定について(神奈川県、2020年8月11日)

神奈川県公衆浴場業生活衛生同業組合(銭湯検索も可能)