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東海道新幹線の車内でタバコを吸える場所は今後なくなります。

JR東海などは東海道新幹線の一部車両のデッキ部(3・10・15号車)に設けている「喫煙ルーム(喫煙室)」を来年(2024年)春に廃止すると発表しました。直通運転を行っている山陽新幹線でも同様に廃されます。

3号車(自由席)、10号車(グリーン車)、15号車(指定席)のデッキにそれぞれ設けられている喫煙ルーム(イメージ)

東海道新幹線では2007(平成19)年7月に導入した「N(エヌ)700系」と呼ぶ車両から全席を禁煙とする一方で車内の4カ所には喫煙ルームを設けてきました。

その後、喫煙車を連結していた「700系」など古い車両の廃止を機に2020年3月には東海道新幹線を走る列車は全席が禁煙となりましたが、現在も走っているN700系やその後に登場したN700Aなどの新型車両に設けた喫煙ルームは残し、ビジネス客などの喫煙需要に応えていました。

昨年(2022年)3月には4カ所あった喫煙ルームのうち7号車の1カ所を廃し、一部車両では「ビジネスブース」へ改装していくことを決定。

当初は7号車(指定席)にも設けられていた喫煙ルームは昨年(2022年)3月に廃されている(イメージ)

残る3カ所の喫煙ルームについても「近年の健康増進志向の高まりや喫煙率の低下」(JR東海)を踏まえ、来年春に廃止することを決めたものです。

今後、災害等への対応力強化を目的として非常用飲料水を配備するスペースとして活用するとしています。

東海道新幹線では今月(2023年)10月末で車内ワゴンによる販売を取り止め、代わりに新横浜などの駅ホームにコーヒーやアイスクリームの販売機を新たに設置するなど、車内の環境が変わりつつあります。

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【参考リンク】

JR東海「東海道新幹線 車内喫煙ルームの廃止について」PDF、2024年春に廃止予定)